大病
38歳の時乳がんになりました。
当時は癌になるともうアウトな時代でした、診断して直ぐに入院して手術となりました。
病理検査して、診断結果はス
テージ3bで脇のリンパ腺にも転移してると言われました。
夜眠れず恐怖と闘いました、必死で布団を被りながら題目を必死で心の中で唱えました。
癌病棟に入院して居たので周りの部屋は癌患者ばかりです。
昼間は普通に話をして居た人たちも夜になると不安になるのです。昼間偉そうに看護師さんに怒鳴って居たおじさんのまえの部屋の廊下を夜中トイレに起きて通りかかると、布団をかぶって嗚咽がきこえました。
本当に大の大人でも怖いのだと思いました。私はなぜこんなところにいるのだろう。ここは本当の地獄だと思いました。
必死で題目を心の中で祈っているとふとこんなところで死んでたまるかという思いが沸々と湧いて来ました。
兄が東京からお見舞いに来ました。兄は打ちひしがれて泣いて居ました。私は死なないから
そういうのがやっとでした。
お見舞いに来る人たちを折伏しました夜は布団をかぶって、題目を上げました。子供達は組織の人達が面倒を見て下さいました。子供達が家にいるので放射線は家から通って受けたい旨を主治医に頼みました。
私は家で仏壇の前に座り題目を上げました。
出掛けるほど体力的に大変でしたか、地区の方が車を出してくれて、友人達に会い折伏しました。ある時は千葉県へある時は東京の学会本部で友人と待ち合わせて折伏しました。
ある時は大阪へ貯金はみるみる無くなりましたが、自分は何のために生まれて来たのか?
本気で広宣流布のために生まれて来たのだと思いました。
ならば、自分の縁した人達はみんなに種を蒔いて死のうと思いました。
それから数十年経ちましたが再発も転移もせず元気になりました。
まだ生きているので、まだ使命は残っていると思っています。