(全国の商店街を応援する映画「らくだ銀座」)
経産省中小企業庁のHPに「消費者にとって魅力あるまちづくり実践行動マニュアル」というのがある。先日これを読んでいて、ちょっと愕然としてしまった。書類は立派だし、書いてあることも正しそうだ。しかし、果たしてこれは、一体誰に向けて書いたマニュアルなのだろう?これを読んだ一商店のおっちゃん、おばちゃんが、果たしてやる気を起こすだろうか?かなり疑問に感じてしまった。皆さんはどうお感じになるだろうか?
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/koudou_manual/index.html
中心市街地の活性化への対策が動き出したのは、平成10年『中心市街地活性化法』が制定されてからで、多くの都市で中心市街地活性化基本計画とTMOが発足した。
しかしながら、計画に基づいた事業が整斉と実施されているが、それらの事業に取り組んだ結果、商店街にかつての活気がよみがえった、よみがえりつつある、という話はあまり聞かない。これはいったいどうしたことか?
中心市街地のうち、経済面の中心となるのが商店街であるが、まちづくりの支援をしている(有)クオールエイドのHPに、「商店街活性化」の七不思議と題した興味深い記事が掲載されていた。以下に抜粋して紹介する。詳細はこちら↓
http://www.quolaid.com/city/city123.htm
七不思議その一
「商店街活性化」とは街や個々の店舗がどうなることか、誰も定義していない。
七不思議その二
活性化に取り組んだ街の話はよく聞くが、成功した、という話はほとんど無い。
七不思議その三
活性化が必要な商店街の役員さんたちが事業のメニューを決めている。
七不思議その四
物販以外の集客施設を誘致すれば活性化が出来る?
七不思議その五
業績が低迷している組合員に「後は個店の問題」と活性化の切り札を一任している。
七不思議その六
指導者は本当に活性化を指導できるのだろうか?
七不思議その七
「売れる個店づくり」というどこから見ても正当かつ緊急の目的達成に組合を挙げて取り組むべきだ、という声がなかなか挙がらない。
また最近では、商店街のweb展開が盛んになっているが、これらを眺めていると、まちがネット上でもクローン化しているような、そんな印象を受けてしまった。例えば自由が丘のサイト↓。
http://freest.blogcity.jp/
タイトルを変えてしまえば、他のまちに様変わりしそうだ。大きなお世話かもしれないが、まちの個性が消えていくようで、心配である。
全国商店街のポータルサイトを作成しているという”@シティ”↓。
http://atcity.jp/
【参 考】
(株)商店街ネットワーク木下斉さんのブログはこちら↓
http://blog.revitalization.jp/
(高校生の頃から商店街の活性化に関わっている彼は、理論も経験も大先輩です。商店街のことで困ったことがあったら、是非木下さんに相談してみて下さい。)
国交省中心市街地活性化推進室の資料各種はこちら↓
http://chushinshigaichi-go.jp/shiryo/refer.htm
またお会いできるのを楽しみにしております。何卒よろしくお願いいたします。
わたしどもの「七不思議」ご紹介いただき有り難うございました。
貴ブログの『持続可能で健全な日本社会を作りたい』
という思いを共有しています。
前途は多難ですが、実現に向けて前進したいですね。
これをご縁によろしくお願いいたします。
(^^)
商店街活性化について調べていて、貴ブログの3月の記事を興味深く拝読しました。他にもいろいろと読ませていただいて、ヒントをいただければ、と思っております。
私たちも、商店街活性化事業主体の大本営発表になる「一定の成果が上がった」「機運が盛り上がった」「いつかきっかけになる大切なことを学んだきがします」などの成功談話にもかかわらず、店も客も減る実態に疑問を持ち、お客の立場で中心商店の応援をしておりますので、この記事には膝をたたきました。