まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

松下幸之助さん、ふたたび。勝負はあっても敗者は出さない。

2006-11-09 02:12:58 | 心を捉えた言葉たち
無職の道を選んだ時分、手作りの名刺を持ち歩き、「いつか必ず”まちづくり”の役に立つはず」と、様々な分野の会合に顔を出していました。外部の会合に顔を出すのは、旅行会社時代もそして今も変わりませんが、特に無職時代の手作り名刺には愛着がありました。名刺の裏に、私の大好きな言葉を刻んでいたからです(サラリーマンの名刺は何だか職場や肩書きの付属品のように自分の名前が並んでますが、本当は職場の方が社会人である私達のオマケなんですけど…)。

昨夜、「まちづくり」や「日本の互助慣行」に関心を持つ志ある人々に集まっていただきましたが、終わったあと、名刺に刻んだこの言葉を思い出しました。
以前にも紹介していますが、まちづくりの原点というべきこの言葉を改めて掲載したいと思います。

--松下幸之助著「道をひらく」より

「それは夢にすぎないだろうか
 ただ おたがい おなじ国に生きる人間として
 素直に心と心を寄せあい 手と手を握りあって
 この国日本の 繁栄と平和と幸福とを
 ひとすじに探し求めることができないだろうか
 真剣になれば 意見の対立もおきるに違いない
 だが 私たち日本人としての願いが一つなら
 かならず そこに高い調和と力が生まれよう
 それは 決して夢ではないはずだ」

これを読んで改めて思うのは、「まちづくり」は一級のスポーツと言えるのではないかということです。ある一定のルールに則って、チームで力を合わせながら最高のパフォーマンスを目指す、そして見た目の勝敗はあっても、一度終了の笛が鳴れば、ノーサイドとして敗者は一人も存在しない、出してはならないのがスポーツ。
勇気ある無数の人々が、想いや志、日ごろの隠れた努力をぶつけ、気持ちのいい汗をかく、最高に難易度の高い紳士・淑女のスポーツ。勝つことだけに喜びを感じ、ルールを守れない品格のない人には向かないスポーツ。手を抜かないプレイヤーが織り成すプロセスこそが最高の芸術作品。
だからこそ、「まちづくり」という難しいゲームに果敢に挑戦する勇気あるプレイヤーには、惜しみない拍手とエールを贈りたい。「あなたのプレイは最高に格好いい」と。

そんなプレイヤーが増える日も、決して夢ではないと、私は思います。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昨日はありがとうございました! (小椋淳美)
2006-11-09 11:06:01
斉藤さん、昨日はありがとうございました。
いつもいつもとても勉強になる場を作っていただいて、すごくいい経験をさせていただいています。

卒業して落ち着いたら地域の様々なイベントに参加して、まず人間関係を作るところから始めよう、という思いを強くしました。直接まちづくりの仕事につくわけではありませんが、まずそういうところからやっていこうと思っています。


斉藤さんはとてもカッコいいプレイヤーだと思います。
これからもよろしくお願いします。
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