Chiakiの徒然日記

テレフォンカード

昨日、母が写真の整理をしていた。
で、思いだしたのが、父の死後、大量に見つかったテレフォンカードの山。
献血が趣味だった父、献血センターから謝礼でもらったカードが一番多かった。
次いで、出張先の企業からお土産代りに貰ったその企業のカード。
その他、いろいろとカードが、100枚以上あった。

携帯電話が普及し、公衆電話というものが姿を消しつつあった時代、
この大量のテレフォンカードをどうするか?というのが私たちの悩みだった。
そうしていたところに、新聞にある記事が載った。

「使っていないテレフォンカードがあったら、寄付してください」
というもの。

記事によると、病気で長期入院している子どもたちがたくさんいる。
完全看護のため、親は面会時間が過ぎると家に帰ってしまう。
それに親も毎日毎日見舞いに来られるわけではない。
そういう子どもたちの、「電話代」としてのテレフォンカードを提供しているボンランティア団体があるということだった。
「子ども」という理由で、心臓だろうが脳だろうが、消化器系の病気だろうが、
同じ小児病棟に入れられていることが多いので、子どもたちが院内で携帯電話を持つことはできない。
そこで、公衆電話から家に電話をするために、テレフォンカードが必要となるわけだ。

私たちは、この趣旨に大いに賛同した。
父が入院中、10歳の子どもが脳腫瘍と戦っているのを見ていたというのもあるかもしれない。
さっそく、ボランティア団体の代表の人に連絡を取り、
記念カード2~3枚を除く、すべてのテレフォンカードをその団体に送った。
後日、丁寧な切り絵で作られた礼状が届いた。

もう、そのテレフォンカードは1枚も残っていないと思うが、少しでも子どもたちに癒しの時間を与えられたのなら、幸いだ。
きっと、父も喜んでくれていると思う。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「遠い日への回想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事