ばらすな！

秋の遠足といえば、「強歩会」！

小学校の強歩会での出来事。
5年生だったか、6年生だったか。
あいにく前日の雨のせいか何かで、出発が1時間ほど遅れることになった。
その間に…ということで、国語のテストが返された。
答え合わせなどをやって、担任の先生が一言。

「100点満点はひとりしかいませんでした。」

この言葉を受けて、周辺にいた男子がキョロキョロと、その「ひとり」を探し始めた。
はい、その「ひとり」、私でした。
「あ！○○（苗字）さんだ！」と教室中に響き渡る、私の前に座っていた男子の声。
不名誉なことじゃないけど、なんだか恥ずかしいから真っ赤になってしまった。
満点者の人数は毎回発表されていたので、それは仕方ないんだけど、まさかひとりだったとは…。
たしか、単元は「大造じいさんとガン」。
ちょっと意地悪な出題があったらしく、多くの人が悩まされていた模様。
だから90点台はゴロゴロいたはず。

で、これで終われば良かったんだけど…。
その後強歩会に出発した我々。
目的地まで順調に歩き通し、学校への帰路でのこと。
そばにいた、別のクラスの担任の先生に、うちのクラスの男子共、
「○○さん、この前のテストで、たった一人、100点だったんですよ！」
と、まるで自分の手柄か何かのように自慢し始めた。
言われた先生、苦笑い。
下手に口を出すと、変な方向に行きそうだったので、放置していたのだが…。
内心は、他所の先生にまでばらさなくてよろしい！ばらすな！だった。

このやり取りが強烈すぎて、どこまで強歩会で行ったのかを覚えていない。
どこだったかなぁ？