Chiakiの徒然日記

津波注意報が出た日

「本震」の揺れに家を飛び出したとき、外には全部で6世帯が集まっていた。
誰かが持っていた携帯ラジオから「津波注意報」が発令されたということが聞こえてきた。
「津波!?」と驚いた。
ワンセグで情報収集している人のスマホを何人も覗き込んだ。
ラジオでは分からない、震源をチェック。

その後、ワンセグを見つめている大学生に情報収集を任せて、みんなで会議。
「どこに逃げる?」
「学校?」
「学校も大丈夫かな?」
「ここ(アパート)の3階?」
「いやー、どうなんだろう?」

学校の方を見ると、何台もの車が学校に吸い寄せられていく。
後で聞いた話によると、このとき見た避難者で小中学校の体育館は足の踏み場もないほどに大混雑していたらしい。
学校までは直線で2~300メートル。
一番近い海岸までは直線で約10キロ。
津波予想を見る限り、ここまで到達する可能性は低い。
そんな会議している間に逃げろよ、と言われそうだけど、どこに逃げたものか、誰もが躊躇していた。

そして、スマホを見つめていた大学生から「津波注意報解除!」と聞かされた。
一斉にほっと脱力。
東日本大震災での津波の威力は見ていたから、もし、ここまで到達するようなら…と考えた。
アパートの2階あたりにまで津波が到達するのなら、学校も危ない。
なんだか考えが堂々巡りで結局結論は出なかった。
どうしたらいいのか、こんなに分からなくなるものなんだな、と痛感した一夜だった。

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