今年も大河ドラマが最終回を迎えた。
珍しい近現代史ということで、視聴率は伸び悩んだようだし、出演者の不祥事でどうなることやらと思わされた。
それでもドラマ自体はとても楽しめたし、頭の中でゴチャゴチャしていた現代史が整理された感じがした。
加藤清正を大河ドラマに!という運動があっているのは知っていたが、まさかその加藤清正を差し置いて(!)、金栗四三という人物を主人公に据えるとは。
劇中のセリフを借りるならば、
「清正以外にもいたじゃんね~!郷土の英雄!」
ってところかな。
数年前まで全然知らなかった人物だけど(笑)
前半と後半で主役が変わったが、一貫して主役は「オリンピック」。
その周りでワイワイガヤガヤやっているという印象だった。
ストックホルムオリンピックに出場した陸上の2人の選手がいるからこそ、今がある。
何事も「始まりの人」というのは、そこにたどり着くまでも大変だっただろう。
劇中でも、白夜に苦しめられ、ホームシックに悩まされというのが描かれ、彼らの孤独な闘いを垣間見た気がした。
今、来年のオリンピックで、マラソンが東京から札幌に移されるという事態が起きた。
100年前のストックホルムで熱中症による死者が出ていたなんて知らなかったから驚いた。
100年前だよ?ストックホルムだよ?スウェーデンだよ?北欧だよ?
その100年後の日本で悲劇が繰り返されないことを祈るばかり。
医療技術も健康を守るための知識も100年前とは比べものにならないくらい発達しているから、そこに期待しよう。
熊本県民なので、どうしても金栗さんのパートに目が行くが、水泳パートもすごく楽しめた。
田畑政治の鬱陶しさも慣れたらなんだか快感に感じてきた。
ハチャメチャなことしか目に付かないが、ちゃんと結果を出しているところを見ると、まーちゃん(あえてこう呼ぶ)って、凄い人だったんだなぁ。
出演者がお亡くなりになる(高橋是清役・萩原健一さん)、というのは仕方のないことだし避けようがない。
だけど、逮捕はいただけない。
今年も、来年のも薬物による逮捕者が出ている。
それが残念でならない…。
「いだてん」に関わった皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
来年のドラマも期待しています。