18日に最終回を迎えた「鎌倉殿の13人」。
息詰まるような展開の中にも、笑いを提供してくれるシーンもあり、楽しめた1年間だった。
笑いの提供には賛否両論あったかもしれないが、ほんの少しでもホッとするエピソードが挟み込まれるのは、個人的には賛成。
それにしても、「源頼朝」「北条政子」はよく知っていても、その他の人物をほとんど知らない、
知っていても名前だけというような時代の物語だけに、1年間ハラハラドキドキしながら見ていられた。
毎回のように誰かしらが亡くなるという展開も、「戦国時代か!?」という錯覚も起こしてしまった。
この時代の「老衰」って幸せなことなんだな、と実感する展開だった。
最初は純粋な少年として登場した、主人公・義時。
八方美人であちらこちらにいい顔をしようとして、どうにもならなくなる…という人物だったのが、
頼朝の死以降、段々ダークになっていくのにゾワゾワしてしまった。
特に、最終盤で初期の頃の映像が挟み込まれた際には、序盤の声の高さと、終盤での声の低さの落差に驚いた。
義時について全く知識がなかったので、「今年もハッピーエンドかな?」と思っていたのだが…。
とんでもなかった。
あちこちに敵を作っていて、ある意味自業自得な面はあるのだろうけど、あんな死に様になるなんて。
あれだけのことをしておいて、自分は幸せな最期…なんてのは虫が良すぎるのかもしれない。
後味の良い最終回ではなかったけど、そういう時代の大河ドラマなんだと思えば妥当な終わり方だったと思う。
最終回の冒頭に、徳川家康が出てきて、この作品の原作として扱われている「吾妻鏡」を読んでいるというのは度肝を抜かれた。
しかも、松本潤さんが早めに登場。
来年はその松本潤さん演じる徳川家康が主人公。
どういう展開になるのかな?楽しみにしておこう。