Chiakiの徒然日記

ソリが合わなかった先生

私が、というより、クラスが、と言った方がいいかもしれない。

小学校5年の時の、音楽の専科の先生(男性)。

クラスには、所謂「やんちゃ」な男子が何人かいて、時々わるふざけが過ぎる事があった。
それは認める。
ただし、他の先生には「小学生らしい」と映っていたような、そんな程度の「わるふざけ」。

だが、音楽の先生には、「小学生らしい」わるふざけも許せなかったようだ。
ほんの些細なことで雷が落ちることもしばしば。
とばっちりは「わるふざけ」に加担していない私たちにも及んだ。

とにかく音楽の時間が憂鬱でならなかった。
ピアノを習っていたので、音楽にはそこそこ造詣が深かったのだが…。
ピアノ伴奏も何もなしで、歌わせておいて、音がずれていると言って怒られることもあった。
一度も歌ったことのない曲でさえも。

ほとほと嫌気が差していた。
まだ6年のときも付き合わなきゃいけないのか、と思うとうんざりしていた。

6年に上がったとき、担任から思いがけない発表があった。
「音楽は、先生(自分のこと)が担当します。」
クラス中歓声が上がった。
先生は苦笑いしていた。生徒と教師の両方で嫌い合っているのには気づいていたようだ。
「ただし、先生はピアノが弾けないから、誰か伴奏変わってね。」
担任のこの言葉には、みんな笑ったが、専科の先生じゃないなら、
担任の先生がピアノが弾けようが弾けまいが関係なかった。

ムチばかりでアメがない先生。
嫌われる要件を兼ね備えていたように思う。

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