近畿地方も昨日の6/8から梅雨入りしました。
昨年の梅雨入りは6/4(土)でした。今でもよく覚えています。
ちょうどこの日の朝、工場で飼っていた雑種犬のチビクロが天国へ行ったのです。
チビクロを市役所の動物用焼却場(火葬場とは言えない施設でしたので)に残し、工場に戻ってくる途中の最後の信号機近くで、それまでポツポツだった雨が本降りになりました。あれからもう、丸1年以上が過ぎました。
推定年齢は15-16歳だったので、中型犬としては結構長生きをした方だと思います。
このワンコは鎖やさんのワンコでありながら、繋がれる事を嫌い、長く“半野良生活”を送って居りました。
聞く所では、この地域のワンコ達のボスをやっていたらしいのです。
自由、気ままに暮らしていたチビクロでしたが、1998年の冬、突然、自分から鎖に繋がれる事を要求してきました。
そしてそれ以降、工場の番犬としての務めをしっかりと果たしてくれました。
(チビクロについてはカテゴリーから過去の記事が読めるようにしておきました。)
こんなチビクロですが、晩年の2年間程は、咳と呼吸不全で薬を飲み続けておりました。原因は心臓と呼吸器の不調によるものですが、その引き金になったのが、若い頃に感染した《フィラリア》でした。
《フィラリア》は、蚊を媒介にしてワンコ達に広がる寄生虫です。
ワンコの年齢にもよりますが、一度感染すると、完全治癒が難しい病気なのです。
そして、蚊を通してどんどん他のワンコ達に移っていくのです。
自分のワンコが《フィラリア》に掛かってし合うと、その血を吸った蚊によって、他のワンコにも《フィラリア》を移す可能性が生じます。というか、必ず移してしまいます。
それを防ぐ方法はただ1つ、病院できちんと《フィラリア》感染のチェックを受け、適切な薬を“必ず”決められた通りに与え続ける事です。
ただ、このお薬は《フィラリア》の幼虫(ミクロフィラリアといいます)を駆除する為のもので、成虫になった《フィラリア》を退治するものではありません。
投与1回の効果は1ヶ月間のみ。薬の効果が切れると、すぐに感染の恐れが発生しますので、与える日をきちんと決め、毎月、必ず与えるようにしなければなりません。
また、お薬の即効性は不明ですので、今日予防の薬を飲ませても、明日蚊に刺されたら《フィラリア》に感染してしまうということも十分あるのです。
この点からも、早めに与え出すと共に、薬の効果が切れる前に必ず与え続けなければなりません。
投与期間は5月頃から、12月頃までです。蚊が居なくなっても、与え続けるのはミクロフィラリアが成長するまでのタイムラグがあるからなのです。
フィラリアは成虫になる頃心臓にたどり着き、そこを我家に決めて子供を産み始めます。
そのため、薬で成虫を殺してしまうと血管が詰まってしまい、ワンコを死なせてしまう事にもなりかねません。
成虫対策としては手術による除去がなされるようですが、これにはワンコの体力も大きく関わってきますので、年を取ったワンコには無理です。
ミクロフィラリア対策をしつつ、成虫が自然に死ぬ事を祈るだけです。
大事なワンコにこの様な苦労をさせるか否かは飼い主の行動次第なのです。
蚊取り線香だけでは完璧に《フィラリア》を防ぐ事は出来ません。
(蚊取り線香を焚いても絶対に蚊に食われるでしょう)
すでに、周りにはたくさんの蚊が飛び交っています。許された時間はもうありません。
「室内飼いだから大丈夫」、「蚊の来ない高層階だから大丈夫」等とは考えないで下さい。『絶対大丈夫』はあり得ない事なのですよ。まだのかたはすぐにでも行動して下さい。
うちのジュディ、田中さんの所のワンコ達も、蚊取り線香や紫外線殺虫器を過信し油断した為、予防薬の投与間隔が空いてしまい、結局《フィラリア》に掛かっています。
皆、心臓を食べられきっとしんどい事でしょう。
ワンコ達には本当に申し訳ないことです。
レディには仔犬の頃から薬を与え続け、蚊取り線香なども使用していますので、今は大丈夫ですがちょっと手を抜くとすぐにジュディのようになる可能性はいつもあるのです。
この事を心しておかねばなりません。
あれからもう1年が経ちましたが、今もチビクロの居た小屋はそのままにしてあります。
『チビクロの存在』、そして、『《フィラリア》の恐ろしさ』を忘れないために。
昨年の梅雨入りは6/4(土)でした。今でもよく覚えています。
ちょうどこの日の朝、工場で飼っていた雑種犬のチビクロが天国へ行ったのです。
チビクロを市役所の動物用焼却場(火葬場とは言えない施設でしたので)に残し、工場に戻ってくる途中の最後の信号機近くで、それまでポツポツだった雨が本降りになりました。あれからもう、丸1年以上が過ぎました。
推定年齢は15-16歳だったので、中型犬としては結構長生きをした方だと思います。
このワンコは鎖やさんのワンコでありながら、繋がれる事を嫌い、長く“半野良生活”を送って居りました。
聞く所では、この地域のワンコ達のボスをやっていたらしいのです。
自由、気ままに暮らしていたチビクロでしたが、1998年の冬、突然、自分から鎖に繋がれる事を要求してきました。
そしてそれ以降、工場の番犬としての務めをしっかりと果たしてくれました。
(チビクロについてはカテゴリーから過去の記事が読めるようにしておきました。)
こんなチビクロですが、晩年の2年間程は、咳と呼吸不全で薬を飲み続けておりました。原因は心臓と呼吸器の不調によるものですが、その引き金になったのが、若い頃に感染した《フィラリア》でした。
《フィラリア》は、蚊を媒介にしてワンコ達に広がる寄生虫です。
ワンコの年齢にもよりますが、一度感染すると、完全治癒が難しい病気なのです。
そして、蚊を通してどんどん他のワンコ達に移っていくのです。
自分のワンコが《フィラリア》に掛かってし合うと、その血を吸った蚊によって、他のワンコにも《フィラリア》を移す可能性が生じます。というか、必ず移してしまいます。
それを防ぐ方法はただ1つ、病院できちんと《フィラリア》感染のチェックを受け、適切な薬を“必ず”決められた通りに与え続ける事です。
ただ、このお薬は《フィラリア》の幼虫(ミクロフィラリアといいます)を駆除する為のもので、成虫になった《フィラリア》を退治するものではありません。
投与1回の効果は1ヶ月間のみ。薬の効果が切れると、すぐに感染の恐れが発生しますので、与える日をきちんと決め、毎月、必ず与えるようにしなければなりません。
また、お薬の即効性は不明ですので、今日予防の薬を飲ませても、明日蚊に刺されたら《フィラリア》に感染してしまうということも十分あるのです。
この点からも、早めに与え出すと共に、薬の効果が切れる前に必ず与え続けなければなりません。
投与期間は5月頃から、12月頃までです。蚊が居なくなっても、与え続けるのはミクロフィラリアが成長するまでのタイムラグがあるからなのです。
フィラリアは成虫になる頃心臓にたどり着き、そこを我家に決めて子供を産み始めます。
そのため、薬で成虫を殺してしまうと血管が詰まってしまい、ワンコを死なせてしまう事にもなりかねません。
成虫対策としては手術による除去がなされるようですが、これにはワンコの体力も大きく関わってきますので、年を取ったワンコには無理です。
ミクロフィラリア対策をしつつ、成虫が自然に死ぬ事を祈るだけです。
大事なワンコにこの様な苦労をさせるか否かは飼い主の行動次第なのです。
蚊取り線香だけでは完璧に《フィラリア》を防ぐ事は出来ません。
(蚊取り線香を焚いても絶対に蚊に食われるでしょう)
すでに、周りにはたくさんの蚊が飛び交っています。許された時間はもうありません。
「室内飼いだから大丈夫」、「蚊の来ない高層階だから大丈夫」等とは考えないで下さい。『絶対大丈夫』はあり得ない事なのですよ。まだのかたはすぐにでも行動して下さい。
うちのジュディ、田中さんの所のワンコ達も、蚊取り線香や紫外線殺虫器を過信し油断した為、予防薬の投与間隔が空いてしまい、結局《フィラリア》に掛かっています。
皆、心臓を食べられきっとしんどい事でしょう。
ワンコ達には本当に申し訳ないことです。
レディには仔犬の頃から薬を与え続け、蚊取り線香なども使用していますので、今は大丈夫ですがちょっと手を抜くとすぐにジュディのようになる可能性はいつもあるのです。
この事を心しておかねばなりません。
あれからもう1年が経ちましたが、今もチビクロの居た小屋はそのままにしてあります。
『チビクロの存在』、そして、『《フィラリア》の恐ろしさ』を忘れないために。
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