『ニューヨークの秋』 がでた このタイミングで、このCDに登場いただきまひょか。
最古参ジャズ CD のうちの一枚でやす。
'Round about Midnight at the Cafe Bohemia / Kenny Dorham

★★★★☆
DISC1
#1 K.D.'s Blues (Alt.take)
#2 Autumn in New York
#3 Monaco (Alt.take)
#4 N.Y.Theme
#5 K.D.'s Blues (Alt.take)
#6 Hill's Edge
#7 A Night in Tunisia
#8 Who Cares? (Alt.take)
#9 Royal Roost
DISC2
#10 Mexico City
#11 'Round about Midnight
#12 Monaco
#13 Who Cares?
#14 My Heart Stood Still
#15 Riffin'
#16 Mexico City (Alt.take)
#17 The Prophet
NYC, May 31, 1956
Kenny Dorham (tp)
J.R. Monterose (ts)
Bobby Timmons (p)
Kenny Burrell (g)
Sam Jones (b)
Arthur Edgehill (d)
ワテにとって、ジャズの主役はラッパ。
で、ラッパの主役は、長いことテナー・サックスやったんスが
っぱトランペットっしょ
で、トランペットっちゃあ~ この音色っしょ
ワテのよーな、にわかジャズ野郎にゃ、 『Take Five』、 『Moanin'』 と並ぶ、どスタンダード・ナンバーでやすが、
十三やろが、栂池だろが、中音域寄りのちょいと掠れた息遣いで奏でる、この人のトランペットが聴こえると、その空間だけが、バロウ・ストリート15番街と化す...っちゅうねw 収録曲のタイトルは、えらいインターナショナルっすが、まあ~ NYC っすわw
これまた大好きなスタンダード・ナンバー #11 で、「なんで、こんな吹き方すんの?」と、チト首を傾げる以外は、#10、#12 を筆頭に、どれも、めっさカッチョええトランペットっス
かっちょエエといえば、ワテがいっちゃんカッコええと思うジャズ・コンボが、 Art Blakey 率いる The Jazz Messangersで、その初代トランぺッターが、ケニー。
メッセンジャーズをクビになった後、
ケニーは、ボビーとこのアルバムを吹きこみ、
この後、ボビーはメッセンジャーズに参加し、
『Moanin'』 を作るわけですな。
ここでは、#1、#13 がいっちゃんボビーらしい演奏かな。
にしても 『Moanin'』 も #2 も、ボビーのピアノ・イントロで、一気に曲の世界に入り込むもんなぁ~ 凄いピアニストやw
で、忘れちゃいけねぇ、もひとりのケニー。
ここでは、初期のケニーらしいノリノリの演奏を聴かせてくれまっせw
どころか #9 は、ケニー史上最高の名演のひとつちゃうやろか。
また、 #16 が 『Kenny Burrell Vol.2』 に収録されてるらしいんスが、すでに入手困難。
以前、採りあげた 『Introducing Kenny Burrell - The First Blue Note Sessions 』 では、収録時間の問題か、大人の事情によるものか、この曲だけ 『~Vol.2』 からカットされてるんスよねぇ。
#5 のブルージーなギターもエエなぁ
なもんで、バレル・ファンは、この CD 必聴でっせ
もいっちょ
ワテが≪意識するレベルで≫いっちゃん初めに遭遇したジャズ・ギターが、たぶん、この CD のケニー。
ボケた もひとりのケニーをバックに、ブロンドの 175 を弾くライナー・フォトがありやすが、
このファースト・コンタクトのおかげで、ジャズギター・サウンド = シングルコイル・ピックアップのサウンド/トーン、が 刷り込まれたんやないかと思うのです。
オリジナル・アルバムは、#12、#11、#10、#7、#2、#6 の順で、全 6 曲。
オルタ・テイクが 入り乱れる編集が、いただけやせんが、¥1,000 足らずで 2 時間の名演を聴けるんやから、四の五の言わず、まずは 聴いてみなはれw