★★★
#1 Chitlins Con Carne
#2 Mule
3 Soul Lament
#4 Midnight Blue
#5 Wavy Gravy
#6 Gee Baby,Ain't T Good to You
#7 Saturday Night Blues
#8 Kenny's Sound
#9 K Twist
Stanley Turrentine (ts)
Kenny Burrell (g)
Majour Holley Jr. (b)
Bill English (d)
Ray Barretto (conga)
Recorded on Apr. 21, 1967 at the Van Gelder Studio
THE RUDY VAN GELDER EDITION の、本CDと、Grant Greenの『Idle Moments』が、
初めて買った ギタリストがリーダーのジャズ・アルバムやったと思いやす。
両作品とも、”都会的”というジャズの一面のイメージに、どストライクの作品ですが、
同じ都会の夜でも、グラントは路地裏、ケニーは高層階からの眺め、という印象が強かったどえす。
当然、真っ黒なブルース漬けの阿呆烏は、「こっちやな」と、その後、何枚かグラントの CD を買うことになりやす...
『midnight blue』 のほうは、ギターの音、全体のアレンジともに、綺麗スギるっちゅーか、整いスギに感じやしてね...
CD レビューにゃ、「ブルース」「ブルース」「ブルース」って言葉が氾濫してたもんで、
「こんなん、ブルースちゃうわい!」
っちゅー反感のほーが先立ちましたな。
ま、その後、 『Introducing~』 に出会えたおかげで、'50 年代のケニーの作品は、バンバン買い増していきまやしたがね。
さらに、'80 年代以降の加工臭ガンガンのフュージョン・ギターの音なんぞ聴いちゃうと、
本作のギターの音は、「研ぎ澄まされたエエ音」と表現するに相応しいってことに気づきやしたわ。
('50 年代の ES-175 の音のほーが、はるかに好みでやすが)
そのギターですが、例の Charlie Christian Pickup が載ったカスタム・メイドの Gibson L-7 を使ってるとか。
思わず惹きこまれる #1 のイントロ。
一度聴いたら、誰もが口遊みたくなるようなテーマの #4。
ケニーのギターが冴えわたる #9。
と、都会の夜のBGM的なジャズを聴きたい、という御仁の期待を、満足させる作品ではないでしょか。
ちなみに、ワテはこーゆースタイルのテナーが大嫌い。