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ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

よっ 大統領!! part2

2013年08月21日 | Jazz CD

Introducing Kenny Burrell - The First Blue Note Sessions /

Kenny Burrell

Introducing

では、毎度の稚拙な寸評...

寸評っつうても、長ぇえぞーー

ディスク1

『This Time the Dream's on Me』、『Fugue 'N Blues』、『Takeela』・・・

 軽快な3連ナンバーでスタート。

 ええギターの音や。 

 この「クシャ」「コロン」とした感じは、あのナチュラル・カラーのes-175のP-90の音かいな。

『Weaver of Dreams』・・・ 十八番のスロー・ナンバー。 

 初っ端からメローなギターのトーンに、ヤラレマスタw 

 トミーのピアノと相まって心が浄化される名演。

『Delilah』・・・ ディスク1のハイライト曲。 

 シングル・ノート主体のミディアム・テンポ・ナンバー。

 都会的なムード満点のテーマにこれまたヤラレマスタww

 賛否両論のキャンディドのコンガですが、この曲では絶対に”アリ”

 スリリングなオープニングといい、プラスの色付けになってると思いやす。

『Rhythmorama』・・・ さて、そのコンガとドラムのデュオ(?)曲ですが、最初のうちは、

 「浮いてる」

 「こげな曲いらん」

 と思ってましたが、アルバム通して何回も聴くうち、

 「じゅーぶん”アリ”やな」

 と思うようになりましたわw 

 アルバムのなかで重要なアクセントになってる。 尺が長すぎるけど...

 『Moby Dick』みたい。 途中、思わずペイジのギターがインしてくる箇所がある。

 この曲と『Delilah』以外は、も少しコンガの音量は小さいほうがエエと思う。

『Blues for Skeeter』・・・ ケニー流ジャズ・ブルース。  っぱ都会的。

 ポールのアルコも聴ける。

 この曲には、コンガいらん。

『Get Happy』・・・ この曲からアルバム『~Vol.2』に突入。

 軽快なアップ・テンポ・ナンバーを経て、

『But Not for Me』・・・ ケニー独奏による珠玉のスロー・ナンバー。 

 スウィープがとても効果的。

ディスク2

『Moten Swing』・・・ マイナー調のピアノからスタートするスローナンバー。

 ここはトミーが主役。

 満を持してバトンタッチされたケニーのソロも、なんとも、しっとりとしてめちゃメロー。

『Cheetah』、『Phinupi』・・・ アップ・テンポのビバップ。 

 こーゆー曲だからこそ、ケニーのギターには歌心があるのがよく判る。

 突き進むリズム隊...トミーのピアノもよい。

『Now See How You Are』・・・ 軽やかにスウィングするケニー流ジャズ・ブルース。 

 オスカーのベース・ソロが美味い。

『My Heart Stood Still』・・・ ここでアルバム『Swingin'』から唯一の挿入曲。

 ケニー十八番のスロー・ナンバー。

 こりゃ、間違いなくP-90の175の音やな。 堪らん。 ごちそうさまw 

 フランクのテナー・サックス、トミーのピアノもめちゃムーディー。

『How About You?』・・・ 『Rhythmorama』とは違ったアクセント・気分転換になる

 陽気な佳曲。 古臭さが全然無いなぁ~。

 こういうのって、何ジャズっちゅうの?? 

 伸びやかなフランクのサックスがゴキゲン。

ダークで重厚なホレスのピアノが空気を一変させやす...

アルバム『K.B.Blues』に突入や!!

たった4曲で、ウェスの『The Incredible~』とタイマン張れる名盤・名演やと思うんですが、

世間様で、全くといっていいほど採りあげられないのが不思議でしゃーないス。

『K.B.Blues』・・・ めちゃパワフルなHorace Silver Quintet(-1)と組んだ相乗効果でしょう。

 アンプのヴォリューム上げ気味に録音してるんで、

 飽和寸前のギターの音が尋常なく生々しい。  そして良く聴こえる。 

 エレキギター・サウンドを代表する音のひとつやな。

 歌いまくり、駆け巡るブルージーな演奏も最高。

『D.B.Blues』・・・ 引き続き、ミディアム・テンポのブルージーなナンバー。 

 ちょいと軽やかなスタートから、コンボ一体となって盛り上げるエンディングへ。

 もちろんケニーの演奏、音ともに引き続き、最高レベル。

ホレス作曲のラテンの大曲『Nica's Dream』へ・・・ いかにもマイナー調のラテンらしい、

 激しさは内に秘めたエモーショナルな演奏。 曲半ばで、チャーリーの『Swing to Bop』

 のメロディをなぞるようなケニーが演奏があり、涙がチョチョギレマスタ...

そして、コンボ一体のユニゾン演奏が爽快なフィナーレ曲『Out for Blood』へ・・・

 このCD(とくにアルバム『K.B.Blues』)聴くときは、

 「ちょいとデカイなっ」

 てくらいの音量で、セピアなジャケ写を眺めながら、お聴きすることをお勧めしやす。

 ケニーの左手が動きだし...

 至高のフルアコ・サウンドが、ボディ裏から鳴り響き始めますから...

 (「アンプからじゃねぇの!?」とか野暮なツッコミはナシ)

 おおお、4バース~ドラムソロ~ユニゾンのエンディングがお洒落。

 オリジナルとは曲順が違いますが、絵に描いたような

 起

 承

 転

 結


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