満を持して、Tal Farlow の登場どえす。
ワテが ”合う” と思った (今のところ)最後のジャズ・ギタリストなんス。
The Swinging Guitar of Tal Farlow / Tal Farlow
★★★★
#1 Taking a Chance on Love
#2 Yardbird Suite
#3 You Stepped out of a Dream
#4 They Can't Take That Away from Me
#5 Like Someone in Love
#6 Meteor
#7 I Love You
Recorded: March 1956
Tal Farlow (g)
Eddie Costa (p)
Vinnie Burke (b)
LP7~9 枚とかの集合体ジャズ CD なんぞも、安く手に入りやすが、どーも性格的にダメで ¥と場所を喰いやすが、基本、一枚毎コツコツ買ってやす。
が
今回は、 『Tal Farlow Three Classic Albums Plus』 を買いやした。
アルバム 『Autumn in New York』 が、入手しづらかったりするもんで。
アルバム 『Tal』 も入手したことやし、オリジナル・アルバムどおりの収録曲、曲順で、レビューしてみまひょか。
Charlie Christian の洗礼を受ける。
'50年代のニューヨークにて本格的な活動を開始する。
など、Jimmy Raney との共通点もありますが、ともに ”流麗” な演奏スタイルながら、
”やさしさ” 溢れるスロー、ミドル・テンポをメイングラウンドとしたジミーに比べ、タルのギターが本領発揮されるのは、アップ・テンポ曲。
#1 から #2 へ、ホップ、ステップした後は、#3、#6、#7 がファストな曲。
合間に、陽性なミドルテンポの、#4、#5 を織り込む構成。
モチ、ただ速いだけやなく、止めどないフレーズの雨霰は、とても感性、ヴァリエーション豊かで、飽くこと知らず。
天才性は、ウェスと双璧ではないでしょか。
フロントに Charlie Christian Pickup、リアに P-90 を載せた Gibson es-350 を使ってたみたいですが、
フリッツ・フォン・エリック並みの巨挙が生み出す そのサウンドは、とにかくパワフルでパーカッシブ
朴訥とした生々しく野太い音。
流麗なだけやなく、音が踊りまくってますわw
ワテは、
”ジャズ界のブラインド・アーサー・ブレイク”
”ジャズ界のステップ王子”
と勝手に呼んでやすw
ブライド・ブレイク同様、そのテクニックは、あくまで人を笑顔にさせる種のもの。 コレ大事w
『Autumn in New York』 風のイントロと、キャッチーなテーマが めちゃ暖っかい #5 とか、大好きやなw
共演の
エディの 金属的な音で奏でるストロングかつパーカッシブなピアノはタルに負けずに、才が迸ってるし、
(#3とか、スゴ杉ww こげなピアノ聴いたことねぇーーww この夭折のピアニストも大好きなんで、機会があれば)
ヴィニーのベースも弾みまくりw
聴き終わって初めてドラムがおらんのに気づいたわ...