愛用していたコーヒーカップを割ってしまい、新しいものを使うことにしました。
新しいものもとても美しくて気に入っています。
ところで、賛否はあるかと思いますが、私は茶渋がついている、ということに美を感じるタイプ。
美というか、趣きや、それまでの人生というか、ああ、たくさんこのカップでいただいてきたのだなぁ、と思うそういった過去の積み重ね的なものがとても好きなのです。
洋食器ですからそういう種類のものでもないのかもしれませんが、
茶渋を硬いスポンジでごしごしこすって取ることはしたくないし、薬品を使うのも嫌です。
何か良い方法は、と思っていたところ、お試しで習ったことがあるお煎茶の茶器の手入れの仕方をうっすらと思い出しました。
お手入れ用にハギレの中にあったサラシから、なんちゃって茶巾を作ることに。
未使用品ですが、一度洗ってノリは取ってあります。
両方に耳のある状態で、カットするとこのサイズ。
本当は、流派によってそこそこ違うようですが、大体このサイズの模様です。
もっと真四角な流派もあるみたい。
私の記憶の茶巾はこんな感じだったような気がします。
端は三つ折り。
ググると本当は竹ひごを入れて作るのだそうです。
さすがに茶巾職人になるつもりはなく、なんちゃって茶巾なので、今回は使いません。
というか、サイズ感を見たかったので両方に待ち針を打ちましたが、これやると引っかかってとっても縫いづらかったです。
ちゃんと片方づつ打ったほうがいいと思います。
しかもめっちゃナナメw
ポイントと言えばポイントですが、かがる時に、隣の針目に渡す糸が、外に出ないように三つ折りで隠れているところに針を通します。
これをやるにはやはり竹ひごがあったほうがおそらく断然やりやすいと思われます。
なんかもうできた喜びで、早速使うためにぬらしてしまいました(笑)
ぐっと我慢をして未使用のまま乾かしたのがこちら。
なにしろもったいないさんなので、縫い糸の余りが針にセットされたままになっているのがあり、それを使ったので、ピンクの糸で縫われているところと白の糸で縫われているところがあります。
茶巾はそもそも麻のサラシで作るもののようです。
おそらくあのシャリッとしたところがお茶碗のお手入れにちょうどいいのでしょう。
木綿のサラシでも悪くはなさそうですけど、この辺りはよくわかりません。