竹林亭白房

『光る君へ』第三十回★観る

今回初めて和泉式部が登場したドラマ中での名はあかね。まだ彰子に出仕する前なので、和泉式部という女房名がないのは当然だが、紫式部のまひろと出会った場が藤原公任邸である四条宮という設定になっていた。

この四条宮の里邸が、女房たちの集うサロンのようになっていて、ここへまひろは紀貫之の和歌を教えに行ったりしていて、その女房たちのなかに和泉式部のあかねがいたとのこと。

和泉式部のあかねは、男との恋愛関係を赤裸々に語り、暑くなれば服を脱いで裸になればよいなどと自由奔放なふるまいをしていた。そこで、「声聞けば暑さぞまさる蝉の羽の薄き衣はみに着たれども」などと詠んだりする(『和泉式部集』所収歌)。

まひろはこのサロンで創作の物語を披露していて、これは『源氏物語』と別物だろうか、それとも初案のようなものだろうか興味深い。また、和泉式部のあかねは物語のキャラクターに寄与したのか否か。該当する人物が即思いつかないが、朧月夜なんかどうなのかと。

一方、清少納言の『枕草子』はすでに完成したということになっていたが、すでに宮中の人物によってそれが『枕草子』と呼称されていたのは、ちょっと踏みこみ過ぎかもしれない。まだ、このころはきまった書名などなかったのでは。

□本日落語一席。
◆笑福亭鶴光「竹の水仙」(MBSテレビ『らくごのお時間』第160回※噺家八景SP)。
SkyシアターMBS、令和6(2024)年4月29日収録(らくごのお時間10周年落語会「噺家八景」昼席)※8月11日OA。
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