□本日落語一席。
◆三遊亭鬼丸「長短」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
新橋内幸町ホール、令和5(2023)年1月20日(三遊亭鬼丸独演会「タロ人会」第84夜)。
本来の「長短」を大きくかえた新作「長短」である。まず登場人物を気の短い夫と気の長い妻の夫婦関係に設定したところが最大の変更点。もうこの段階で古典落語「長短」でなく、一つの新作落語と言ってもよいのかもしれない。
内容は、気の長い妻がなかなか飯の仕度ができないところへきて、気の短い夫がそれに苛だつというもの。それでも、夫はなんとか苛だたないようにしようと、仲間の知恵も借りてやり過ごそうとする。それに対して、妻も気の短い夫にどう対処するべきかに腐心し、人に知恵を授けてもらう。したところ、その授けてもらった相手というのは、夫が知恵を得た仲間の妻だったという噺。
つまり、落げもそこに至る展開も、本来の「長短」をまったくふまえていないので、この落語を「長短」と称することに抵抗のある向きもいるだろう。自分としては、まあ、いいんじゃない程度の感想である。内容はおもしろい。
◆三遊亭鬼丸「長短」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
新橋内幸町ホール、令和5(2023)年1月20日(三遊亭鬼丸独演会「タロ人会」第84夜)。
本来の「長短」を大きくかえた新作「長短」である。まず登場人物を気の短い夫と気の長い妻の夫婦関係に設定したところが最大の変更点。もうこの段階で古典落語「長短」でなく、一つの新作落語と言ってもよいのかもしれない。
内容は、気の長い妻がなかなか飯の仕度ができないところへきて、気の短い夫がそれに苛だつというもの。それでも、夫はなんとか苛だたないようにしようと、仲間の知恵も借りてやり過ごそうとする。それに対して、妻も気の短い夫にどう対処するべきかに腐心し、人に知恵を授けてもらう。したところ、その授けてもらった相手というのは、夫が知恵を得た仲間の妻だったという噺。
つまり、落げもそこに至る展開も、本来の「長短」をまったくふまえていないので、この落語を「長短」と称することに抵抗のある向きもいるだろう。自分としては、まあ、いいんじゃない程度の感想である。内容はおもしろい。