竹林亭白房

さん喬「らくだ」★落語

□本日落語一席。
◆柳家さん喬「らくだ」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京江東区文化センター、令和5(2023)年6月17日(「柳家さん喬・喬太郎親子会」夜の部)。
さん喬の「らくだ」はめずらしいのではないかと思って調べてみると、2005年に一度聞いているとわかった。十八年前とは!すっかり忘れていて、今回初めて聞いたのかと勘違いしたくらいだ。

2005年のというのは、当時ネット上にSSwebという、東京の定席の寄席を収録配信しているサイトがあったのだ。確か映像はなく音声だけだったと記憶している。そのときの公演情報は、上野鈴本演芸場、平成17(2005)年8月17日(夜の部)。
当時の視聴記録によると、ホール落語でもなく定席で、さん喬はこれを五十三分演じていたようだ。今回聞いたものは若干短い四十八分。定席のほうで五十三分はずいぶん語りこんだ感じがある。

当時の視聴記録には書いていないのだが、今回演ったさん喬の「らくだ」では、らくだの兄貴分の名を「どぶろくのマサ」として演じていた。これはあまり聞かない名前だ。上方落語の場合は「弥猛(やたけた)の熊五郎」。東京の場合は、「丁の目の半次」だと思うのだが、人によってかえることもあるのだったかどうか。いずれにしても「どぶろくのマサ」は記憶がない。
2005年のメモにそのことを記していないということは、もしかすると、当時さん喬はよくある「丁の目の半次」で演っていたのかもしれない。

また、2005年の高座で、さん喬は落げを、願人坊主が「何だ?ここは」と問うと、「棺おけのなかだ」と言われたのに対して、、「かん?冷やでいいからもう一杯もらいてえ」としていた。つまり、通常の、「なにぃ、火屋だ。冷やでいいからもう一杯」をかえて演っていたわけだ。
したところ、今日聞いた一席では、通常の「火屋……冷やでいいからもう一杯」に戻していた。さん喬も、いろいろ試行錯誤しているようだ。
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