竹林亭白房

遊雀「蛙茶番」@真打ち共演2022★落語

□本日落語三席。
◆十一代目桂文治「酢豆腐」(NHK総合『桂文珍の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和4(2022)年7月10日OA。

◆三遊亭遊雀「蛙茶番」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
北海道十勝清水町文化センター、令和4(2022)年6月10日収録(清水町120年記念)※7月9日OA。
遊雀の「蛙茶番」はこれで三度め。七年前の『真打ち共演』でも一度演っている(岐阜県八百津町ファミリーセンター大ホール、2015)年6月5日収録)。ちなみに、もう一席は十年前(横浜にぎわい座、2012年8月4日/第百十九回「名作落語の夕べ」)。

さて、過去二回聞いた遊雀の「蛙茶番」と今回のそれが同じものなのかどうか。過去二回の内容に関する鑑演メモが記されていないのでわからない。
というのも、今日聞いて、遊雀の「蛙茶番」は、舞台番の半公が湯屋からあわてて飛び出して人に会う場面がちょっとちがうとわかった。

通常ここは、半公の友だちとか、町内の頭とかと遭遇する場面になる。そして、半公はあわてて湯屋を飛び出したために自慢の褌を締めずに出る。そして、道すがら遭遇した人物に自慢の褌を見せるつもりで、裸の下半身を丸出しにするというところである。
自分の逸物を曝け出していると知らずに、「町内でこれほどのものを持っているやつはいない」だとか、「目方がある」だとか、「くわえて引っ張ってみろ」などと言うギャグの連続である。

その相手の人物に遊雀が用意したのは糊屋の婆さんだった。ふつうは相手が男(演者によっては幼い娘をつれていることも)だが、遊雀はそれを女で演っているというところが、破礼の度合を一段あげたことになる。でも、婆さんだからまだいいのか。遊雀はもの怖じしない婆さんとして演出していた。
これは遊雀が考えた独自の型だろうか。それとも誰かの継承か。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・月亭方正(六代目三遊亭円楽代演)・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2818回)。
後楽園ホール、令和4(2022)年7月10日OA。
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