□本日落語一席。
◆桂かい枝「ひまわり」※石山悦子作(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和6(2024)年3月3日※生放送(第122回「上方落語をきく会」昼の部)。(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
新作だが、どうも聞いていて落語という感じがしない。古典であれ新作であれ、固有名の出てくるもの以外は、基本的に落語はフィクションである。けれど、それは小説などと同じく、デフォルメされた世界観であったとしても、そういったことって現実にあるかもしれないと思わせる共感がないと、噺のなかに入っていけない。
恋人にふられて自殺しようとする女、それをストーカーしていた男がその女を助ける。そして、ストーカー男を忌避することなく、会話を続ける女。男は女の小学校時代の同級生だったとわかる。
最後は、女が老婆になった時代にとんで孫にストーカー男の話をきかせている場面になる。そして、男との会話のなかに出てきたひまわりの話題になって落げである。
とくに内容の大部分を占めるストーカー男と女のやりとりが、もっとも噺のなかに入っていけない要素である。ここは、ちょっとしたギャグ・小ネタなどで笑いを多々誘う展開になっているのだが、骨格の噺にリアリティがなさ過ぎてついていけないのだった。
◆桂かい枝「ひまわり」※石山悦子作(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和6(2024)年3月3日※生放送(第122回「上方落語をきく会」昼の部)。(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
新作だが、どうも聞いていて落語という感じがしない。古典であれ新作であれ、固有名の出てくるもの以外は、基本的に落語はフィクションである。けれど、それは小説などと同じく、デフォルメされた世界観であったとしても、そういったことって現実にあるかもしれないと思わせる共感がないと、噺のなかに入っていけない。
恋人にふられて自殺しようとする女、それをストーカーしていた男がその女を助ける。そして、ストーカー男を忌避することなく、会話を続ける女。男は女の小学校時代の同級生だったとわかる。
最後は、女が老婆になった時代にとんで孫にストーカー男の話をきかせている場面になる。そして、男との会話のなかに出てきたひまわりの話題になって落げである。
とくに内容の大部分を占めるストーカー男と女のやりとりが、もっとも噺のなかに入っていけない要素である。ここは、ちょっとしたギャグ・小ネタなどで笑いを多々誘う展開になっているのだが、骨格の噺にリアリティがなさ過ぎてついていけないのだった。