竹林亭白房

笑遊「野ざらし」★落語

□本日落語一席。
◆三遊亭笑遊「野ざらし」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
埼玉県鳩山町文化会館、令和4(2022)年6月10日収録(「東京落語会」)。
『日本の話芸』では、いつもオープニングトークがあって、だいたいここではその日に披露するネタを誰に稽古をつけてもらったかというのを話すのがつねだ。
ただ、今回の笑遊は、誰に稽古をつけてもらったとかでなく、自分の「野ざらし」は四代目三遊亭圓遊のをベースに演っていると言ったのみ。あの歌うように語ったと言われ、「野ざらし」を得意とした四代目圓遊である。

笑遊は1973年に四代目三遊亭圓遊に入門しているが、1979年に圓遊が他界したため、二ツ目のとき三遊亭若圓遊(五代目圓遊)門下に移籍した。ちなみに、笑遊という名はこの五代目圓遊が前座のときに使っていたものだ。
それでも、笑遊は、六年間は四代目門下にいたのだから、この間に師匠から直接「野ざらし」の稽古をつけてもらったということはあっただろうか。でも、オープニングトークではっきり稽古をつけてもらったとは言わなかったから、袖で見ておぼえたというようなことか。

おそらく四代目圓遊も落げまでは演らなかったと思うのだが、この笑遊も途中で切っていた。これがむしろ今はふつうになってしまったか。
ただ、笑遊は、釣針を鼻にひっかけで鼻血が出たんで「鼻血(話)にもならない」という地口落ちで落げていた。独自に考えたのだろう。
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