□本日落語二席。
◆三遊亭鬼丸「猫の皿」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
新橋内幸町ホール、令和4(2022)年4月15日(三遊亭鬼丸独演会「タロ人会」第81夜)。
◆桃月庵白酒「長屋の算術」(NHK-BSプレミアム『超入門!落語THE MOVIE』)。
令和5(2023)年3月26日。
これは聞いたことがない。『増補 落語辞典』には項目がなかったが、川戸貞吉『落語大百科』にはあった。
川戸の書によると、五代目柳亭燕路(1950年没)の作だとのこと。また、四代目三遊亭圓遊がときどき演ったともあり、その圓遊亡きあと、「この噺も聞けなくなったようである」と記していた。
そんな経緯のある噺だが、それを桃月庵白酒が復活させたということか。そういえば、白酒は、「喧嘩長屋」だとか「茗荷宿」のような、あまり演られなくなった落語を積極的に復活させているという功績がある。
今回の「長屋の算術」は、無学者の集まりだと噂されたある長屋の大家が、店子たちを呼んで算術の学力を試すという筋。しかし、川戸貞吉『落語大百科』に書かれていた梗概と、今日聞いた白酒のそれは、まったく異なるものだった。あっているのは、テーマだけ。
そういえば、番組進行役の濱田岳は、これを「新作」だと言って紹介していたのがちょっと気になる。白酒は、テーマだけいただいて筋を一新したということか。
◆三遊亭鬼丸「猫の皿」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
新橋内幸町ホール、令和4(2022)年4月15日(三遊亭鬼丸独演会「タロ人会」第81夜)。
◆桃月庵白酒「長屋の算術」(NHK-BSプレミアム『超入門!落語THE MOVIE』)。
令和5(2023)年3月26日。
これは聞いたことがない。『増補 落語辞典』には項目がなかったが、川戸貞吉『落語大百科』にはあった。
川戸の書によると、五代目柳亭燕路(1950年没)の作だとのこと。また、四代目三遊亭圓遊がときどき演ったともあり、その圓遊亡きあと、「この噺も聞けなくなったようである」と記していた。
そんな経緯のある噺だが、それを桃月庵白酒が復活させたということか。そういえば、白酒は、「喧嘩長屋」だとか「茗荷宿」のような、あまり演られなくなった落語を積極的に復活させているという功績がある。
今回の「長屋の算術」は、無学者の集まりだと噂されたある長屋の大家が、店子たちを呼んで算術の学力を試すという筋。しかし、川戸貞吉『落語大百科』に書かれていた梗概と、今日聞いた白酒のそれは、まったく異なるものだった。あっているのは、テーマだけ。
そういえば、番組進行役の濱田岳は、これを「新作」だと言って紹介していたのがちょっと気になる。白酒は、テーマだけいただいて筋を一新したということか。