吉の丞「遊山船」★落語

□本日落語四席。
◆柳家わさび「MCタッパ」(NHK総合『立川志らくの演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年11月10日OA。

◆桂吉の丞「遊山船」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和6(2024)年10月4日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館ＡＷＡＲＤ２０２４」予選第二日)。
屋形船のなかの情景描写がかなり略されていて、ショートカットVer.の「遊山船」になっていてようだ。これは、この落語会の時間制限という制約があったからだろうか。
あらためてこの短い「遊山船」を聴いていると、結局この落語は、稽古屋の船が出てきて、「さっても綺麗なイカリの模様……風が吹いても、流れんように」というやりとりがあって、最後の「さっても汚いイカリの模様……質(ひち)に置いても流れんように」という落げがあれば成立してしまうのだなとわかる。

してみると、このエッセンスだけ演れば、二三分で終ってしまうネタという気がしてくる。でも、途中の屋形船描写の風情がこの落語を盛りあげる要素だというのもわかる。そのように考えると、屋形船描写を極端にカットした「遊山船」はあまりおもしろくないなと。

◆桂ひろば「お玉牛」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和6(2024)年10月4日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館ＡＷＡＲＤ２０２４」予選第二日)。

◆『笑点』大喜利：春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2934回)。
後楽園ホール、令和6(2024)年11月10OA。