多少,映画「告白」のネタばれありです。
映画とはかけ離れてしまうんですが,
自分は自分の想いにいい形で逃げずに向かい合えているかなぁって。
逃げるのは簡単なことだし,
しかし,逃げることで何も解決はしないんですよね。
単に,自分への精神的負担がへるだけで。
しかし,不満はたまるのだろう。
私の最近で考えれば,この前,ある人にプレゼントを
渡しに行ったのですが,それすら怖いと思ってました。
こんなのを渡すためだけに会ってもらっていいのだろうか?
いや,こんなことだけに会うことを相手はよく思ってくれるのだろうか?
嫌われやしないだろうか。
・・・そう,相手に嫌われること,
そして相手に重要視されないことを恐れている自分がいました。
会うのが怖いんですよね・・・。
それは少年Aの母に対するような気持ちに通じるものがあるように思います。
あ,いや,捨てられたわけではないんですけどね。
でも,相手を信用できなくての不安なんですよね,これって。
なんか自分に対して自尊心が低いっていうんでしょうか。
少年Aもあれだけ才能にあふれているのに,自尊心が低かったんだろうと思います。
自尊心の低い人間は,実は周りに対して失礼な存在であるんですよね。
基本は自分に自信がないから他人を信用できないんですけど,
でも,他人からすれば,ちゃんと接しているのに,ずっと
疑われているっていうのは,心を開かないっていうのは,
なんかやりきれないですよね。
少年Aは少女が彼を理解しようとしてくれていたのに,
殺してしまいました。
そして,その死体を「あったかくて気持ち悪かったから」
冷蔵庫に入れたと彼は話します。
でも,思うのです。
彼女は彼を受け入れようとしていた,理解しようとしていた。
だからこそ,彼は殺してしまったのではないかとも思うのです。
怖かったんだと思います。
また,母のような存在を失うことが。
だから冷蔵庫の中に入れたのではないかなぁと。
ずっとそばに置いておきたくて。
人間心理はひとつではないと思います。
だからいろいろな面から語れると思います。
何が原因で今の自分があるのかはわかりませんが,
少年たちのように暴走をすることはないと思う。
一応,大人なので。
けれど小さな暴走は日々あるのだと思います。
自分の気持ちをごまかし,自分を正統化させているところ。
自尊心を育む教育。
それが確立すれば,こんな事件はおきなかったのだろうなぁ。
私自身の課題でもあるので,それを子供たちにつたえていくのって
本当に難しいなぁと感じています。
でも,とにかく,その子を必要としてあげること,
必要とされる場所を確保してあげることが大切なんでしょうね。
それが家族であるのかもしれませんが・・・
そう思える家族がいない子にも自尊心をもってもらえる社会の確率って
難しいんでしょうね。
少年Aがいつまでも母を求めていたように。
他人よりもやはり実の母に求めたいというのが子どもでしょうから。
私ぐらいの年になると母親に認めてもらいたいって意識も
薄れてくるんですけどね・・・。
けど,心理的影響は今だ大きいですけどね。
肉親ってどんな関係より深いんでしょうね。
そこから逃げたいと思っても。
最近の「映画」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事