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えんじゃけん

映画「怪物」

今日は是枝監督の「怪物」と言う映画を見てきた。
映画の予告編で学校のいじめの話っぽかったので、少し気が重かったんですが、話題作ということもあり、後少しで映画館で見れるのも終わるということなので、見てきました。

いや、これ、面白かったです。
予想外な展開というんでしょうか。
そう来るか・・・・って感じでした。

この先、もしかしたら、ネタバレかもしれません。
ご注意ください。


人にはそれぞれ、固定概念というか、思い込みで世界を見ているところがあるように思います。
けど、それって本当にそうなの?と疑えることの大切さというか。
自分の中の思い込みによって、結局、自分で自分を苦しめている部分はないだろうか?
校長のセリフ、「特定の人だけが得られるものが本当の幸せじゃない。本当の幸せは誰もが手に入れられるものだ」という感じのセリフを言うんだけど、これってすごく深いセリフだなと。
「私なんて」「どうせ僕なんて」
って思う人はこの世の中多いのではないだろうか?
しかし、そう思わせているのは自分の中の思い込みなだけで、一歩踏み出せば新しい世界、自分が欲していた世界が手に入るのではないだろうか?
そんなことを考えさせられました。
「怪物」って、自分の中にいる自分を雁字搦めにする、物事を歪めて見てしまう思い込みなんじゃないかと私は思いました。

最後、「僕たち生まれ変わったのかな」「いや、変わってないよ。元のままだよ」「そうか、良かった!」
みたいな台詞の後に、子役二人が笑って、日差しの差す明るいシーンになり、その中を子役二人が走っていく。
そして、最後には行き止まりだった線路が渡れるようになっています。
日常の生活に戻れば、きっとまた苦しいことも待ち受けているだろう。
けど、この二人は、きっと自分の意志で乗り越えれる、そんな気がしました。
周りに惑わされるでなく、自分の中の怪物に押しつぶされるのでもなく。

是枝監督、本当、冴えさえですね!
坂本龍一さんの音楽も素敵でした。
映画館で見ることができて良かったです。
もっと早くに見て、いろいろな人におすすめしたかったなと思えるそんな映画でした。
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