結構、綺麗な仕上がりになっています。
表紙はエンボス加工されていて凝っています。
しかし!(;_;)
表紙裏が松さんなんだけど、「輪」が顔に引っ掛かって、
ヒゲ面みたいになってるよ~。
ここらのデザインは少し考えて欲しかったかな。
さて、昨日サゴジョウと言った方ですが、朝比奈尚行さんっていうんですね。
それも今回の音楽担当なんですね。
このコーカサス、とにかく音楽っというか、音が面白い。
それは、効果音も含み、もちろん歌声も、そして役者の声も含みます。
一番すごい!と思ったのは大地の響き。
舞台をみんなでグ-の手で叩く事によって軍隊(群集)の足音っていうのかなぁ、
大地の響きが本当にうまく表現されているんですよね。
あの音を聞くとすごくドキドキします。
あと、毬谷友子さん!
七色の声を持つ女優という肩書きがあるだけあって、彼女の活躍ぶりは
すごいです。赤ちゃんの声、子どもの声、女の声、おばさんの声、
老婆の声などなど本当に自由自在なんですよね。
唄もとっても上手でオペラを聞いているような、そんななんだか
神聖な感じを受ける歌声です。
田中梨花さんはすごくエネルギッシュな声の持ち主で、
彼女の声とネイティブな音楽とがマッチして、彼女が歌うたび、
私は「ライオン・キング」を思い起こしていました。
(「ライオン・キング」見た事ないけど・・・汗)
なんかアフリカな力強さ(生命力)を感じさせる声なんですよね。
役者としてはさとうこうじさんが面白いなぁと思って見てました。
この人は小柄な人なんですけど、その小柄さをうまく利用して
いい味を出した演技をしていました。
小さな家の中に彼が隠れていたのにはビックリ。(^^;)
すごくかわいい(コミカルな)演技をしています。
かわいい(コミカル)と言えば!
今回、役者さんの総てに言えるんだけど、みんなかわいいなぁって。
これは串田さんの持ち味が全体に影響しているのかなぁと思う。
一生懸命演じる役者たち。
すごくかわいさを感じてしまうんですよね。
その空間を楽しんでいるっていうか。
ちと羨ましいなぁと思いました。
グルシャが子どもを匿うために死間近と言われる山奥の男と結婚するわけですが、
その男は結局は元気でグルシャは愕然とするわけですが。
その男が風呂に入るシーン。
男のなんとも辛い、苦しい気持ちが語られます。
まぁ、グルシャも苦しいわけですが。
それはさておき。
このシーン、男は裸でたらいに入ってるんですよね。
パンツはいてません。
うすぐらい照明なので、よくは見えませんが。
風呂から飛び出すシーンがあるんですけど、
薄暗くて、実際はどうなのかはよく見えませんでした。
すぐにタオルが投げられるし。
本当に何もつけてないんだろうか・・・。
そして、なんかこのシーン。その男をやっている人が本当に
嫌な中年オヤジ、情けない中年オヤジをうまく演じていて、
グルシャがどうしようもなく気の毒に思えてくるシーンなんですよね。
若者シモンとは比べもんになりません。
そりゃ辛いよな、グルシャって感じです。
ブレヒトの作品は血なまぐさい・・・とも言われますが、
今回の中で一番人間のドロドロした血生臭を感じたシーンは
首吊りのシーン。男達が上半身裸になって乱暴な感じで
唄を歌いながら首つり死刑台を取り囲むシーンがあるんですが、
ここがすごく私は怖いなぁと思う。
集団になると殺しも平気でできてしまう所って人間にはあると思うから。
だから怖いなぁと思う。
今日はこのへんで。
また、感想4へと続きます。
<松たか子>■『コーカサスの白墨の輪』■
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ちくわぶ
マツタコ管理人
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