今日は朝から気持ちの良い晴天。
土曜日と言うこともあって、結構多くの写真家が、
そろそろ最後になりそうな雪丘の撮影に来ていました。
私の場合たいてい土・日曜日はお客様同伴の写真ツァーをしています。
前回も書きましたが、私の指導法で、
被写体を見つけましたら「30秒撮影」を勧めています。
だらだら撮影している方には、
「シャッター・チャンス逃しますよ!」そうやって声かけます。
避難訓練と同じで、日頃の撮影で訓練出来ていないと、
ほんとに大切な二度と撮れないようなシーンを逃すのです。
そして二流のアマチュア写真家は決まってこう言います。
「次は頑張ります!」
・・・次はもうないことが分かっていないのです。
人生と同じです・・・チャンスはそうめったに2度はありません。
もし私が例のコンテストに入賞出来た理由を聞かれたら?
真っ先に答えるのがこの事です。
すなわちいつも、
「チャンスは二度とないと思って撮影している!」
アマチュアとプロの一番の差はその意識にあります。
・・・さて今日は太陽が眩しい位で、
なんとかまだ汚れていない雪丘を照らしていました。
私達が既に撮影し終わって帰ろうとした時、
プロ写真家同伴の撮影ツァー団体30名ほどがやって来ました。
皆さん持っているのは素晴らしいカメラや三脚で、
道具だけなら間違いなくハイアマチュアの団体でしょう。
ところでそこは有名な木のある場所です。
まさに今、素晴らしい太陽が木にぶつかり、
手前の方にダイナミックな影を伸ばしているのです。
この光景は太陽の位置が低いこの時期で、
しかも雪丘でなければここまで影は撮れません。
本州からわざわざ撮影に来て、
おそらくめったにないであろう最高のチャンスです。
アマチュアであれ、プロであれ、写真家を名乗る者ならば、
けして逃してはいけない絶好のチャンス!
これを撮らねば風景写真家ではない!
まさにそこまで言い切れるような条件。
想像して頂けると思います。
ところが・・・
バスから降りてきた老若男女は、
「うわ~素晴らしい!・・・最高!・・・」を連発しながら、
ゆっくりゆっくり三脚を立てだしたのです。
既に私が撮影した後です。
そうです、最高の場面は私が撮っているのです。
あとはどんどん太陽がずれていくのです。
一刻一秒がどれほど大切か・・・。
彼ら彼女達には分かっていないのです。
また最悪なのは同伴しているプロ写真家。
彼ものんびり「今日は最高ですね・・・皆さんついてますよ!」
のんきにそんな事しゃべりながらお客さんの三脚立てるの手伝ったりしています。
そのメンバーの中で、一番良い場所に陣取って三脚立てた男は、
フィルムカメラの4×5を使っていました。
私が計ったら、バス降りて三脚セットして撮影開始するまでに15分です。
日は傾き過ぎて影は短くなり、もはや最高の瞬間はとうに逃していました。
たとえ世界最高のカメラを持ってきても、
シャッターチャンスを逃したならば、良い写真は撮れません!
ただ悲しいかな、本人がそのチャンスを逃したことに気づいていないだけです。
僕はそれを「感性」と言ってます。
構図がどうのこうのとか、
そんなのは「感性」といっても知識を学び訓練でどうにかなります。
しかし一番問題なのは、いつシャッターを切るか!
絶対に逃してはいけない場面でシャッターを押しているかどうかです!!!
この私の考えにはもちろん異論もあるでしょう。
別にそれで結構です。皆思考は違うのです。
趣味だから楽しければいいじゃん?
その通りです。それも間違いではありません。
しかし皆さんは・・・こうやって選んで僕のブログを読んでいます。
たくさん日本中に写真関係のブログや記事が書かれているのにです。
だからあえて書きます。
先ほど上で、同伴の写真家が、
「今日は最高ですね・・・皆さんついてますよ!」そう言ったと書きました。
僕は思いました。
「皆ついてないな!こんな感性の鈍い写真家が一緒とは・・・。」
同時に私は自分のお客様に訊きました。
「皆さんがこの方達から学ぶべきは何でしょうか?」
一番若い20代の女性がすかさず、
「貴重な時間の浪費だと思います・・・。」
お見事、その通りです!
まさに大切な貴重な時間の浪費に他ならないのです。
今日は快晴です。
私は1/1000秒でシャッター切ってます。
三脚立てる意味は?
少なくともニコンやキャノンの普通の一眼レフで、
三脚使わないと撮れない場面なの?
シャッターチャンスよりも三脚が大切?
何故そうするのか?
それを考えるのが論理的思考です。
私は自分はもちろん、お客様にも三脚は使わせませんでした。
もっと優先すべき「感性」がそこでは求められているからです。
あと雪のある北海道に来る方に書いておきます。
三脚の足元に、スキーストックにつける輪のようなグッズが必要です。
4,000円位で売ってます。
それがなければ雪にズブズブ埋まって結局不安定になり、
固定するはずの目的が逆効果です。
少なくとも、私から見えたこの団体の皆さんで、
そういう準備をされていた方はおりませんでした。
結局その方達にとって三脚は無意味でしょう・・・。
論理的思考とはそういうことです!
・・・以上ずいぶん偉そうな事を書いたかもしれませんが、
私のブログ読者の皆さんにはぜひとも分かって頂きたいです。
もう一度書きます。
「チャンスは二度とないと思って撮影する!」
この気持ち、意識があれば、
行動が変化します。
そして必ず今までとは撮る写真が違ってきます。
言うなれば、
「意識は感性である!」
どうか心の隅にこの事を置かれまして、
これから出会うであろう大切なシャッターチャンスを、
絶対に逃さないで下さい!
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もしかして、
今日のこの文章を読まれて、
意識が変われば・・・感性も変わるかもです・・・笑
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