Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

ケント白石の科学的写真術講座vol 6. - マルチホワイトバランス

2015年01月29日 | カメラ&写真
ケント白石の科学的写真術講座vol.6
マルチホワイトバランス
色に敏感になる訓練を始める。

先日宿泊されたお客様が僕の宿のBarを撮影して下さいました。
その写真をJpegでFacebookから送って下さいました。
ご覧下さい。


「ホテル・てふてふのBar」 北海道美瑛町

撮影された方はハイアマチュアの写真家です。
ご覧頂きますと分かります様に、
外の雪の色が白く写るホワイトバランス(WB)を選ばれており、
通常はこれで何も問題ありません。
また現在のカメラでは、
例え最高の機種で撮影しても色に関してはこれ以上殆ど何も出来ません。

さて、話はここからです。
僕は10年以上「色」に関して学習して来ました。
ほぼ毎日「色に敏感になる訓練」も続けて来ました。
その結果、以前も書いた様に、
「絶対音感」のレベルにはもちろんなりませんが、
普通の写真家より「絶対色感」に近づいた感覚を持てます。
やはり日頃の訓練は間違いなく役立ちます。

そこで上の写真を見ると、どうしても直したくなります。
自然色との違和感を感じるからです。
そこで「5分間クリニック」と名付けて色調整をしました。
実際には3分で出来ましたが…。
あくまでも色に関してです。
画質は元々Facebookように圧縮されたJpegを、
無理やり現像していますのでご了承ください。
また2枚の写真の個人的な好みはここでは関係ありません。
あくまでも白い物を白く見ると言う話です。
お間違いなくお願いします。


「マルチ・ホワイトバランス」

僕は3分間で撮影された室内と外の雪に、
別々のホワイトバランスを適用しました。
これを僕は「マルチ・ホワイトバランス」と名付けています。
見比べて頂ければ一目瞭然でしょう。
「マルチWB」を適用した写真は、
コーヒーカップの色も本来の白さに近づき、より自然に見えるはずです。

そもそも外の雪にホワイトバランスを合わせたために、
室内では電球より色温度が高く設定され、
オレンジ系統の色が被った様に見えます。
よって少し色温度を下げるとナチュラルな発色になります。
一枚目より彩度が下がって見えるのは、
色被りの状態から改善されたからです。

こういう作業を「5分間クリニック」と名付けて、
どんなJpeg写真でも色補正をするように訓練すると、
ある日、いつのまにか、
色に関して驚くほど敏感になってきます。
・・・・・
ところで僕の事をよく知らない方は、
運良くアップル社に採用されたと思ってる方もいます。
もちろんどう考えようと、どう思われようが僕は構いませんが…(笑)
しかし実際に彼ら編集者が驚いたのは、一緒に創作作業をしている時に、
「色彩感覚とその再現性」に優れている事に感心したのです。
ようするにまだまだ人間がカメラに負けない事を現実に証明しました。

センスだ!才能だ!と言う前に、
日々の努力と意識の差が、いつか大きな差になると思います。

そしてプロと言ってもピンキリです。
以前から書いています様に、
アマチュアの一流はプロの二流より実力は上です。
僕のこのブログを読んでいる皆様は、
どうか日頃から意識を変えて、
一流を目指して下さい。

僕の拙いこのブログが皆様のお役に立てるなら幸いです。

追伸:

「とても勉強になりました!」
先ほどこの写真を撮られたご本人からメッセージを頂きました。
嬉しいですね!

もし上の2枚の写真を見比べても良く分からない方はモニターまたはその調整に問題があります。
ご自分のモニターが正しい色を表現出来ない様ですと、
この比較を正しく見るのは不可能です。
また中には一枚目の方が自然に見えると仰る方もいるでしょう。
個人の感覚ですからそれはそれでOKでしょう。

ただしここから書く事が大切です。
そういう方は僕の「科学的写真術講座」を読んでも仕方が無いと思います。
また無理に読まれない方が良いでしょう。
この感覚と言いますか、感性と言った方が良いかな?
この違いは最も基本的な違いで大きい差です。
そこが違うなら僕の感性とは全く合いません。
ですからそういう方は無理をされずに、
ご自分の感性と一致する写真家のブログや写真講座をお読みください。
それは全ての芸術に言える事でしかたがないことですから…。

少なくともある程度色調整されたモニターを使って、
上の2枚の写真を見比べます。
するとコーヒーカップや僕のTシャツの白さの違い、
またそのTシャツにプリントされた青い池の青色の差、
カウンターに座る右端の男性のスマホの壁紙も青い池ですがその青色の差、
そして椅子にかけている服の色の差、
見比べれば一目瞭然です。
もちろん写真の好みの問題は別です。

もしこの差が理解出来ないようなら、
今後は僕の写真術講座を読まない方が良いですね。
ましてお金を払ってまで僕に教わる必要はないでしょう。
と言う事で、僕と感性が同じ方を対象に今後とも書かせて頂きます。
どうか宜しくお願い申し上げます。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
青い池ライトアップ期間中のOpen Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
撮影で不在の時があります。出来れば来店前にお電話下さい!
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」

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