今回で終了です。
前回書いた「マルチ・ホワイトバランス」について結構反響がありました。
多数のメッセージを頂きました。
そして分かった事は前回の2枚の写真に関して言えば、
自分の好みで判断してしまう方が多いと言う事です。
もちろん最終的には現像は自分の好みの作品に仕上げます。
それは当然です。
しかし僕が書いている事はそういう次元の話ではありません。
そもそもなぜ僕が「科学的写真術」と書いているのか?
写真は芸術だから、
好きに撮って好きに現像するのはもちろんOKです。
でもただそれだけなら、勝手にすればよい事です。
わざわざ僕の写真術講座など読む必要もないでしょう。
また科学的写真術などと、
単にカッコ良いから名前を付けた訳ではありません。
例えば現像において科学的な発想とは何か?
まず最初に考えなければいけない優先事項は、
画像を出来るだけ劣化させない方法で現像を行う。
それが重要だと思います。
そのために科学的論理的に考えるのです。
次にいつも勘だけを頼りに現像していると、
その時の気分で現像する事になり、
同じ画像でも毎回違った結果に成り易いです。
もちろんそれでも構いませんし、それが好きならそうすれば良いでしょう。
しかし「再現性」という観点で考えるならば、それではとても効率が悪いです。
もしあるポイントごとに考える基準があればもっと効率的に出来ます。
逆に自分の感性を作品に正確に反映させるためにも、
作業における基準は必要でしょう。
結局上記の事を実行するための写真術、
それが僕の考える科学的写真術です。
ただ今回色々メッセージを読ませて頂いて感じた事があります。
それはこうやっていくらブログに書いても、
実際に会って直接講義をしない限りなかなか伝わらない。
それどころか下手に書くと誤解を招いてしまう。
そういう事を強く感じました。
よって「科学的写真術」について書くのはこれで終わりにします。
今後は直接指導・講座等で実際にお会いして講義したいと思います。
ここで余談ですが、
僕は子供の頃から数学が好きでした。
でも残念ながら数学者になるほどの才能はありませんでした。
でも今でも論理的に考える事は大好きです。
もちろん写真は芸術ですが、
撮影や現像において論理的思考が役立つ場面も多いです。
特に失敗しないために、再現性を重視するなら、
科学的・論理的に考える事は重要です。
しかし皆様がどう考えるかは自由です。
好きにされたら良いと思います。
(#^.^#)
また今、僕の写真術講座の申し込みが多いです。
グループ・レッスンで良ければ、
宿泊が満室でない限りお受け出来ます。
しかしマンツーマンの直接指導を希望されるなら、
この冬期間(4月末位迄)でないと行うのは難しいですから、
早めにご予約下さい。
それでは最後に早朝撮影した写真をご覧下さい。
前回書いた「マルチ・ホワイトバランス」の発想で現像しました。
「Blue Shadow」 北海道美瑛町
同じ影であっても、
以前書いた「クオリティの低い現像」で見て頂いた次の写真とは全く違います。
(もちろん上の写真もweb様にかなり圧縮していますが…)
「クオリティの低い現像」
本来この写真も科学的な発想で現像するなら、
仕上がりは大きく違います。
結局知識が無いとこういう事になります。
せっかく良いカメラを買い、良い撮影チャンスに恵まれても、
作品を仕上げる現像段階でその写真の価値を下げてしまう。
そういう事に成りかねません。
例えプロにならなくても、
ハイアマチュアを目指すなら、
正しい知識は絶対に必要です。
少なくとも僕はそう思います。
と言う事で、
ここまでお読みくださいましてありがとうございました!
これにて終了です。
(#^.^#)
ケント白石
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Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
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