Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

夕張市に行きました。

2016年04月16日 | National Geographic
夕張市に行きました。
ナショナルジオグラフィックトラベラーは「2016年に訪れるべき旅行先」として20の国・都市・地域の中で、北海道を選出。

昨日夕張市に行きました。
数時間かけて自然風景を見てまわりました。
この街に観光でインバウンド(Inbound)を呼び込む事で再生のお手伝いが出来ないか?
それを自分の眼で調査しに行きました。
結論は「十分出来る」僕はそう感じました。

かつて他の街もそうでしたが箱物を作り過ぎて失敗。
しかし実際には何も作らなくても素晴らしい自然が豊富であり、廃墟の様な炭鉱跡や殺風景な街並みが見事です。
これらは表現方法によって素晴らしい被写体になる。

お金を出来るだけかけずに外国人を呼び込む。
バブル時代に建てた大きなホテルが二つもあり、観光客が押し寄せても困らない。
独創的な発想と方法論が必要で、また発信力が勝負ですね!


北海道美瑛町「青い池」4月

帰り道でCafe & Sweetsと書かれた店を見つけました。
この街では殆ど無いCafeです、吸い込まれる様に入りました。


「和」なごみと読ませるお店。iPhoneで撮影

僕より歳上の女性がご主人と二人でされていました。
店内には60代から80代までの女性ばかり4名のお客さん。
風貌を見て土地の者でないと分かると、直ぐに話しかけられました。
今後の観光について意見を話すと率直な返答が直ぐに頂けて嬉しくなりました。

次に今月(4月)発刊の広報ゆうばり4月号 2016年を開いて見て下さい。
平成19年3月に財政再建団体に移行してから今年の3月で節目の10年を迎えたわけです。
上記広報の3ページ目、「再建過程の検証結果」と題された項目の中に、次の様な文章を見つけました。

地方創生の取組みは、他団体より必要性は大きいが、財政再建過程にあるだけに前向きな発想を持った取組みが不十分。
市民からは、財政負担等の軽減以上に、未来志向の政策展開、市職員等の処遇改善、人材確保、人材育成等の早急な改善を求める声が大きい。

特にこの中で「未来志向の政策展開」とありますが、実は広報のどこを読んでも「観光」の文字は見当たりませんでした。
石炭博物館の改修費用に約2億7千万円投入する予定の様ですが、それも観光のためとは書かれておらず、あくまで市民の財産として保全する事が重要であるためと書かれています。実は箱物を建てて財政破綻するのは建築費の様な一時的な費用ではなくその維持経費の負担が大きいのです。美瑛町もその維持経費の負担がどんどん増えているのです。つまり役所は少々金に余裕が出来たら直ぐに箱物を作りたくなるのです。本当はまず最初に考えるべき大切な事は将来のビジョンを描く事なんですが…。

実は僕が話した役場の若い担当者の皆さんも過去に「箱物」を観光のために作って財政破綻に向かった事から、まだ観光は???
ましてインバウンドなど…時期尚早と言った感じで、僕が普通に持っている情報や知識さえなく、彼らは「ジオパーク」という言葉さえ知りませんでした。まるでこの街だけ鎖国しているかの様に感じたのが正直な気持ちです。

やはり直接市長さんと話さないと前進しないと感じました。
また上記の広報で、マウントレースイ・スキー場と付随する宿泊施設などについては、民間への売却の方針を示し、年内には売却先を決定したいと書かれています。当然民間経営になれば、冬のスキー客はもちろん、夏や秋のシーズンもインバウンドに大きく期待するはずですし、もたそれを誘致する様当然動くでしょう。というより、外国人観光客が来ないでスキー場など今時経営出来るはずがありません!

街の普通の市民の皆さん数名ですが話しをして、改めて感じたのは、この街には偏見を持たないインバウンドを呼び込む必要がある、僕は強くそう感じました。
それは町の再生に重要な事だと思います。しかも今が行動するチャンスの時期ではないでしょうか?
市がその様な動きを起こし行動する姿勢を示す事で、大きなホテルやスキー場の売却先を探すにもプラスになるでしょうし、また来年以降その企業での地元雇用を増やすためにも、当然経営を安定させるためには、インバウンドに取り組む必要があるはずです。しかも人口減少が進んでいる街の未来を考えるなら、箱物に頼らない新しい方法による観光客の誘致も今後は考えていくべきでしょう。
市長さんがその事に早く気がついてまた素早く行動出来る様な行政であって欲しいと期待しております。

ナショナルジオグラフィックトラベラーは「2016年に訪れるべき旅行先」として20の国・都市・地域の中で、北海道を選出。
これから北海道が「ナショジオの日本フォトグラフィック・ツァー」の大きな目玉になりそうです。
また世界的な旅行ガイドブックシリーズとして知られる「ロンリープラネット」は昨年11月に、
2016年の旅行先としてすすめる国、都市、地域のトップ10を選出した「ベスト・イン・トラベル2016」を発表しました。
国別ランキングの1位は、経済成長と自然保護を両立させたアフリカのボツワナ。日本は2位となり、
「今年のランキングでは2位だが、別世界の体験を求める旅行者にとっては常にナンバーワンの存在」と高い評価を得たようです。
トラベルビジョン」より抜粋

つまり日本はもちろん、北海道も今がチャンスの時なんです。
北海道を世界的な観光地にするためにはどんどん世界に発信していく必要があります。
またそれを有言実行する人材が必要です。
僕は同じ志を持つサムライ・フォトグラファーを探しています。
プロよりアマチュアが良いです。なぜならプロは直ぐ金の話になるからです。
サムライには金より大切な志が必要です。
特にゆうばりの様な潜在的な魅力がありながら、金の無い町をどうやって世界に売り込むか?
年間維持費のかかる「箱物」を作らず出来るだけ既存の施設を利用しながら大きな効果を上げる方法を考える。
市長さんや市民の皆さんの協力は当然必要ですが、もし同じ志を抱いて行動するなら、インバウンドを呼び込める可能性は高いと思います。
少なくとも僕はそう考えています。

ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
Open Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
撮影で不在の時が多いです。来館前にお電話下さい!
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
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