Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

僕らはHDRではなくNDRと呼ぼう!

2013年06月03日 | フォトエッセイ&フォトアート
僕らはHDRではなくNDRと呼ぼう!

前回書いた
「ついに世界のナショジオもHDRを認めた!」に対して
多数のご意見を頂きました。

その多くは、
HDRに対して否定的な見解の意見です。

しかも理由は殆ど、
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)は今、
本来の開発思想とは違い、
グラフィックや絵画調にする場合が多く、
フィルター機能の一つになっている。

またそういう作品が国内海外問わず圧倒的に多い。
そしてそれをまた嫌う方も多いという事でしょう。

もちろん人の好みは様々ですし、
また絵画調にしようが、
開発思想と違っていようが、
どう使おうが個人の自由です。
当然の事です。

ただ分かりやすくするために、
今後僕らが「Retina Photo」や自然な階調・色調を再現する際に使う場合は、
NDR(ナチュラル・ダイナミック・レンジ)と呼びたい。
そう考えています。

もちろん「ナショジオ」の発想も同じです。
より自然に我々の眼で見ている様な写真にする。
そのためにHDRの使用も認めるという事ですから…。

実はこの「NDR」という考え方は
Facebookの写友が外国のプロフェッショナル達の間で、
既にそういう提案がされている事を教えて下さいました。

さすがに世界は広い。
そしてレベルも意識も高い。
日本ではそんな事話題にもなりません!

しかし良いと思う事は全て取り入れるのが僕の主義。
早速自分も「NDR」と呼ばせて頂く事にします。

ではNDRとは?
簡単に一言で説明するならば、
「人間の眼は現在のカメラよりダイナミックレンジが広い。
よってNDRはその不足分を補うために使う。」

もう少し詳しく書きますと、
我々の眼は明るいところから暗い部分まで
見える範囲が広い。
しかしカメラは一場面においては1つの露出しか決められない。

例えば逆光を正面からまともに撮れば、
手前が殆ど暗くなってしまう。
いままで何度も皆さんにお見せしていますが、
今一度ご自分の眼でご確認下さい。





上はカメラまかせに普通に撮影した写真。
下がNDR機能を使い、
僕の眼で見ている自然な光や色に近づけた作品です。

これほどの大きな違いがあるのです。

世界最高のカメラを開発している日本が、
世界に誇る技術者の皆様が、
世界一最先端の技術を進化させ続けているのです。

僕はその事に誇りを感じています。
そしてその日本の技術を誰よりも、
世界の連中に負けないように、
自分で「Retina Photo」に取り入れていきます。

よって上で書きましたように、
HDRではなくNDRと呼びます。

既に世界ではその研究もどんどん進んでいます。
世界の一流写真家は常に最先端に興味があるからです。

この闘い、勝負に負ける訳にはいかない。
何といっても
これは日本人が進化させている技術だからです!

NDRを使い、
世界に通用する傑作作品を創作し、
北海道を世界にもっともっと宣伝します!!!

北海道を愛する侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer
ケント白石

Kent Shiraishi Photography
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