Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

プリントに拘る!

2019年04月29日 | ケント白石の科学的写真術講座
プリントに拘る!

これから書く発想はもちろん僕自身の発想です。
「それは違う!」と突っ込まれても困ります。
もし違うと思えば、それはそれで良いのです。
100人写真家がいれば100通りの発想がある。
それが自然で当然です。
(#^.^#)
さて、『北海道応援プロジェクト』と題して、昨年末にクラウドファンディングを成功させてから…寄付を終え、ご支援頂いた皆様に色々なリターンを送ってきましたが、今回最後に残っていた「ケントの額装写真」がやっと全て完成致しました。遅くなりました事お詫び申し上げます。

実は2度、3度とプリントが納得いかずやり直しました。
なかなか時間が取れないので、試しに業者(印刷店)に任せてもみましたが、結局納得いかず、もう一度自分で印刷することにしました。カメラマンと写真家の違いは、そういうところにもあると思います。特に普通の印刷会社は、綺麗に仕上げることに重点を置きがちですが…僕の求めることは違います。以前も書きましたが、風景写真に関して言うなら、美しさや立体感は、もはや8Kモニターに敵わない時代です。普通にただ印刷しているだけなら、印刷業界はどんどん尻すぼみになっていくしか無いでしょう。

実は世界で作品を販売する際に、注文を受けることが多いのが、プリント紙の選択です。僕の顧客に関して言うなら、一部を除いて日本のプリント紙は望まれません。ハッキリ言いますと、「写真を長年保存する」という考えで作られていない用紙が殆どであり、特に「蛍光漂白剤」を含んでいる用紙が多いため、写真文化に精通している海外の顧客には嫌われます。

僕も海外での販売には、相当気を使っています。
まずプリント用紙も最近は殆どフランスに代表されるヨーロッパ製です。A3までは、その用紙のプロファイルを自分で作成して印刷します。大きなサイズに成りましたら、海外でその用紙を使っているラボに頼んでいました。自分で使用したい紙で「色見本」をきちんと作成してデータと共に送り、同じ紙に大きく印刷させる。販売価格が高価なら、そのやり方は十分可能です。しかし…昨年末に、ようやく日本でも、僕が使いたい海外の用紙でプリントして頂けるラボが出来ました。これからはそこに発注しようと思います。

つまり、僕がわざわざ風景写真をプリントする場合は、けして「Retina Photo」を目指してプリントしている訳ではありません。それは上で書いたように、今後は8Kモニターがその役目を担ってくれるでしょう…。つまり自然をあるがままに描き出せる様になっていくでしょう。それに対してプリントは、あくまでも写真家の別な表現だと思います! 

これも以前から書いておりますが、
撮影技術・現像技術・プリント技術
これらは全て別な技術です。

印刷技術をラボに丸投げしたままで、世界で作品販売出来る様な写真家に成れると思わない方がよいでしょう。世界はそんなに甘くないです! 少なくとも僕はそう感じています。


おかげさまで、この写真は世界で一躍有名になりましたが、プリントして販売する時には、顧客の希望を伺って用紙を選び、その都度用紙に合わせて現像をやり直しています。今回『北海道応援プロジェクト』のリターンで印刷する際にも、用紙選びから始まり、それに合わせて現像も一からやり直しました。カメラマンと写真家はその辺の拘りも違うと思います。

…そしてやっと納得できる作品がプリント出来ましたので、本日全て発送致しました!!

楽しみにお待ちください…笑。

追伸:

僕の額装写真は、写真の裏にプリントした日と制作した「No.」がついています。誰にいつ販売したか?僕自身が分るようになっております。プリント作品は僕の分身ですから…どうぞ末永く愛してください…笑。



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ここからは、Kentの宣伝広告なので、興味のない方は読まれなくても結構ですよ!…笑。



ケント講座の人気講義の一つ「動画講義」をちょっとだけご覧に入れます。
以前ある方に、数枚の素人写真を見せられまして…「これらの写真の中から3枚選んで、現像と解説をして下さい…。」そのようにお願いされました。講座の中で詳しく講義しているんですが…写真にとって最も大切な「訴求ポイントと絵心」の話にも繋がりますので、ぜひご覧ください。

『絵心で駄作を作品にする!』(約12分間)


2018年3月からは、8Kモニターを使い、「現像とプリント制作の講座」を開始。ソフト「Lightroom」を使った現像をしっかり学び、モニター画像とプリントの色合わせや基礎的な印刷方法、さらには額装の仕方も学ぶ。
また同年春には講座内でフォトコンテストを開催。
優れた作品35点を選出して、札幌市内のギャラリーカフェにて展示しました。参加された皆さんの楽しい雰囲気を次の動画でお伝えします。

★科学的写真術講座 受講生作品展 オープニングパーティー
(撮影:Hideyuki Nakatani)


さらに講座では受講生が投稿した写真を動画で講評する事もしています。さらに世界に発信するための「意識」について、ブランディングを交えた講義もしています。また僕が提供するTiffやRAWデータを受講生の皆さんが現像する課題も行っています。
そして…
僕の写真術講座は受講生が全国にいるので、皆さんが各地で盛んにオフ会を開いています。受講生の皆さんが自ら積極的に活動するのもこの講座の大きな特徴の一つだと思います。
2017年4月は受講生の協力によって、東京のソニーストア銀座で公開講義、および六本木のDMM本社で写真講評会を開催しました。そして11月は九州の長崎から始まり、そのまま北上しながら、全国で受講生だけの写真講評会・懇親会を開催しました。

また2018年7月に、北海道室蘭市で開催された「撮りフェス」では、『ケント白石賞』まで作ってSONYの最新カメラを賞品としてプレゼントさせて頂きました。
★室蘭「撮りフェス」は最後に『ケント賞』で盛り上がって無事終了しました!


全国で写真講評&講義


時には自ら撮影モデルに成ることも…笑

そして嬉しい事に、今現在世界中のフォトコンテストで入賞者が相次ぎ、嬉しい報告がどんどん寄せられています。
入会金はもちろん無し、一ヶ月単位で入退会が自由。いつからでも入会出来、いつでも退会出来ます。
さあ「科学的写真術」を学びたい方は次へどうぞ!すでに多数の皆さんが受講されています。
『ケント白石の科学的写真術講座』

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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.




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