時間がないので全てにお答えできませんがお許し下さい。
ここではこのブログをお読みの方に
参考になりそうな二つの質問を取り上げさせて頂きます。
「白石さん、このたびのナショジオ2連続の『Editors' Favorites』
ほんとにおめでとうございます。凄い事だと思います。
特に同じ被写体を撮影して2枚選ばれるなんて…。
殆ど同時に選ばれたような感じですよね。
凄すぎます…ところで一つお聞きしたいんですが、
コメント欄がクローズされたようなのでこちらに書かせて頂きましたが、
以前からず~っと白石さんのブログを読んでいますと、
今回編集者に選ばれたというより、「選ばせた」という感じがしています。
もちろん結果は向こうが選ぶ訳ですが、白石さんてきにはその辺どうなんでしょうか?
写真家としてもプロフェッショナルとしても尊敬していますので、
もしよかったら世界に挑む心情みたいな部分をお聞かせ下さい…。」
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似たようなご質問を若い方2名からも頂いています。
またFacebookでも同じ様な事書かれました。
実は僕の気持ちはいつでも「選ばせる!」なんです。
「選ばれる、選んで頂く」などと弱腰では、
美徳を重んじる古い日本人には受けが良いですが、
世界の生意気な写真家どもの中では通用しません。
ましてこれまでの日本人が為し得なかった事をしようと思えば尚更です。
ただ連日のように匿名で誹謗中傷メールも来ます。
いちいち銀蠅みたくまとわりつくので、
このブログではコメント欄をクローズしました。
どうやらアマチュアより、
人間的に未熟な2流のプロから自分は攻撃されている様ですが、
僕の「意識」は全て、世界の舞台に向かっています。
一度も世界に出た事のない者は、
それが闘いである事を知りません。
日本の小さな島の中では言うまでもなく「井の中の蛙」です。
僕がこれからすべき事は、
若い人達の目標になるようでなければいけません。
最初に道を開くのは大変ですが、
北海道に最初に開拓に入った方達はもっともっと大変だったはずです。
ところで今回は2枚、
日を空けずに二人の編集者からそれぞれ選出されました。
仰るように同じ被写体を撮影してほぼ同時に選ばれるのは、
偶然かも知れませんが最初は驚きました。
しかしよく考えてみると、
被写体が同じなだけで全く別な写真です。
そもそも最初からこちらもそれを考えて撮影している訳ですし、
それぞれが写真として『ナショジオのレベル』に到達していれば、
選ばれるのは普通の事だと考えています。
言える事は、
ナショジオでは最低でも長辺1600pxの大きさが投稿に必要です。
僕は必ず2000px以上のサイズで投稿します。
(皆さんも2000px以上で投稿される事をお勧めします。)
それゆえ編集者は写真のクオリティをしっかり確認出来るのです。
この写真のクオリティが、
実はスタンダードなアマチュア・レベルと、
一流のアマチュア、そして一流のプロフェッショナルとの間で一番の違いです。
構図が良いのは当たり前の話で、
当然トリミングも出来る訳ですから・・・。
一般の1024px以下で投稿させる写真サイトでは、
殆どクオリティが分からず選ぶ側も情報が足りません。
しかしナショジオでは、
クオリティの高い実力ある写真は、
選ばれる確率が高くなると考えています。
皆さんもご存じのように、
写真にはフィルム時代からそうであったように、
シャッターチャンスに優れた作品も多く、
それがもっとも重要な骨格である写真も多数存在します。
一方で風景写真においては、
じっくり構えて時間をかけて撮影し、
その後の現像も同等かそれ以上に時間をかけ、
クオリティに細心の注意を払いながら、
色彩等を自在にコントロールして創作された作品も多いのです。
実は僕の場合、
この両方を同じレベルで考え撮影しています。
例えば下記作品はまさにシャッターチャンスが骨格である作品です。
この作品はミラーレスカメラで撮影し、
Daily Dozen(毎日の12枚)に選ばれ「PUBLISHED」になってます。
「A Little Happiness in Sapporo」
それと今回選ばれたような風景写真とでは、
作品創作の発想が違います。
簡単にお答えしましたが参考になりましたでしょうか…。
(#^.^#)
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次は
「白石先生こんにちは。
自分はいま写真学科の学生であり将来プロになるつもりです。
・・・写真サイトについてお尋ねしますが、
1x.comから先生の「青い池」の写真が削除されていましたが、
やはりアップル社との契約で先生が削除されたのでしょうか?
自分もどの写真サイトに参加するか考えており、
参考のために差し障りのない範囲でお教え頂ければ嬉しいです。」
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1x.comに関する質問はいつか来ると思っていました。
正直に言いましてあまり話したくはありません。
と言いますのも、日本ではこのサイトは結構人気があり、
コアなファンも多いからです。
まあしかし、貴方のようにプロを目指す方には話すべきでしょう。
あくまでもここには僕の経験した事実を書きます。
後はご自分で考えて下さい。
まず結論から書きますと、
写真の削除は簡単ではありませんでした。
まず自分で削除出来ないようになっています。
ではどうするか?
当然こちらから削除をお願いしたんですが、
通常は出来ません。
というよりさせてもらえません!
それどころか、
アップル社に僕の作品が採用されてからは、
サイト内で広告にも使い始めました。
僕はトラブルを避けるために何度も下手な英文を書き、
削除願いを致しましたが、取り合って頂けず、
ついに米国アップル社の法務局から、
私に対して「削除」させるよう要請が来たのです。
僕は困って弁護士と相談しました。
そして厳しい語調で、
もし削除させないのなら裁判を起すと書きました。
最終的に半年以上かかりこの春削除させました。
こちらが掲載料(年間会費)を払い、
著作権もこちらが持っています。
しかし掲載削除は自由にさせない!
それどころかお願いしても削除出来ない。
これは一体何なんでしょう。
ルールにはそこまで詳しくは書いていません。
ただたしかに削除出来ないとは書いています。
僕の場合、他の掲載作品も削除して下さいとお願いしましたが、
そちらは却下されました。
それでしかたなく今は無料会員になっていますが、
もう投稿する事は二度とありません。
今回の事で同じようなトラブルになった、
外国人プロフェッショナルが7人、
僕と意見交換しました。
彼らも憤慨しており、
同じようにもう投稿していないという事です。
アップル社の法務局まで出てくる始末ですから、
今後はこんな面倒くさいサイトに掲載されている写真は、
アップル社は採用しないだろうと、
僕は考えています。
これが事実です。
これ以上は書きません。
プロを目指すならよく考えて参加して下さい。
そして外国のサイトに参加する場合は、
ルールをよく読んで下さい。
この点は自分も反省しています。
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さて最後にまたまた素晴らしい作品をご紹介します。
先月僕が選ばれたWeb「National Geographic Traveler Magazine」の、
今日の写真=「Travel 365」に、
またもや日本人が選ばれました。
ご覧下さい!
★「Omohara, Tokyo」
素晴らしいですね!
つい最近紹介したばかりの同じ方です。
この作品は「Traveler Photo Contest 2013」にもエントリーしており、
Editors' Favoriteにも選出され、
さらには今現在コンテスト・トップページ、
2枚目の「表紙」にもなっています。
僕はこの作品、部門別入賞の有力候補だと思いますね!
この方は年々実力をつけてきており、
近いうちに「入賞する」と期待しております。
ぜひ頑張って下さい!
こうやってまだほんの少数ですが、
世界に挑戦している方がいます。
しかも殆ど全員がアマチュアの皆さんです。
口で大阪城を建て、自分では挑戦もしないくせに、
他人の批判ばかりしている写真家も少なくない中で、
こうやって世界に挑んでいる写真家を、
僕は応援したいです。
一人でも多くの日本人が世界で認められ、
そして活躍する事で、
いずれは世界に出ていくのが普通になり、
こんな話題さえなくなる事でしょう。
早くそうなるように、
自らも有言実行し、
これからも直向きに、後ろを見ず、しかし謙虚さと向上心は失わず、
世界の中で自分の作品を選ばせてみせます、必ず!
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer
ケント白石
「Kent Shiraishi Photography」
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