最新のMackBook Proは素晴らしいマシンです。
久々にノートを持つ喜びを感じています。
僕の場合、
写真を現像するメインのPCは自家製マシン。
よってWindowsと言う事になります。
これは常に最先端のマシンに改良し続ける必要のある僕には、
他の選択肢はありません。
また今までは、ノートPCに関しては出張撮影の画像確認と保存用、
そんな風に割り切っていました。
よってノートもWindowsで、S社、P社、T社と3台持っています。
ようはノートの場合、自分で殆ど改良する事が出来ないので、
3年ごとに買い替える事にしているからです。
しかし今まで、画像を見ると言う事に関しては、
どれも満足した事が無く、殆ど諦めていました。
しかし他所に出かけて撮影する事も増えてきて、
とうとうしかたなくMacBook Airの13インチを使用。
ノートとしては色が合格点なので、
とりあえず使っていました。
ところがそこに登場した、MacBook Pro Retina Display。
しかもモバイルに使える13インチ。
発売と同時に期待して手に入れましたが・・・。
これはほんとに素晴らしい!!!
と言うより、今までのノートが酷過ぎた!
やっとまともに画像を扱う仕事人のためのマシンが出た!
そういう感じです。
もちろん普通のアマチュア写真家であれば、
このまま使っても十分に満足出来るレベルでしょう。
何も問題ありません。
しかし僕はレーシング・カーと同じで、
色に関してはチューニングUpしています。
具体的にはレベルの高いカラーマネジメント・ツールを使用して、
Nikon D800Eのカラープロファイルと、
OLYMPUS OMD EM-5のカラープロファルを作成して使用。
通常普通のWindowsノートでは全く出来ない、というか、
全く意味の無い設定が、このマシンでは出来ます。
やはり写真家やデザイナーといった、
画像処理が必要なプロフェッショナルが使う事をきちんと考えて作っている。
素晴らしい!
僕のようにカラープロファイルを用意してあげれば、
さらにマシン性能をフルに使う事になりワクワクする。
もはや毎日持ち歩く事が楽しくて仕方ない!
ノートPCに、こんな感情を持ったのは生れて初めて・・・。
いや~~~~ほんとに可愛いやつだ!!!…笑
色をチューニングしたならば、
IPSパネルの実力はもちろん、
何よりもRetinaの解像度の高さに惚れぼれします。
出張現場で画像確認する事の楽しさが何倍にも膨れました!
今まではJpegで1200px位のちんけな画像で確認し、
だいたい日本のクライアントである会社の連中も、
殆どがWindowsで、色調整なんか自分でした事無い者が多い。
よって画像のクオリティは分からない・・・。
・・・しかし、
さすがにMacBook Proの画像を見せると唸りました!
「こんなに凄いんですね!・・・」
ただただ感心しています。
もちろん実はここから書く事が重要なんですが、
どんな優れたマシンであっても、100点満点は無い!
当然今後改良して欲しい点はあります。
しかし今考えるべきは、
投資して使う価値があるかどうか?
そのことが大切なんだと思いますが、
僕にとっては今最も優れたマシンであり、
これを使えばさらに仕事がしやすくなる。
そう考えています。
Macの場合、新製品が出るのは3年後位と考えると、
徹底的に使いこなして次回の新製品を買う。
今はそう考えています。
またもしかすると、Windowsも含めて、
5年後はRetina Displayに全てが代わっているかもしれません。
それほどに魅力があり、
一度仕事で使うと元には戻れません!
具体的には、
クライアントに見せる画像の解像度は、
2,560 x 1,600ピクセルにしています。
フルスクリーンでこれを見せると、
元画像のクオリティさえ高ければ、
間違いなく唸る!・・・笑
昔のフィルム時代の写真を入れて見せる「ブック」は、
もはや時代遅れである事が分かります。
そう言えば先日、
ある出版社の編集者と会って、
写真を見せる事になっていました。
印刷して何枚も持ち歩くのが面倒なので、
Proを開いて画像を見せようとしたら、
「会社にプリントを送って欲しい・・・」と言われました。
送ること自体、何の問題も無いです。
印刷であれば、最終的には「色見本」が必要になりますから。
ただ問題なのは、
僕のハイ・クオリティな画像を、説明したにもかかわらず、
その場で見ようとしなかった事です。
とても残念ですが、
少なくとも自分はこのレベルの相手とは仕事をしたくない!
そう感じました。
ということで、仕事はその場で断りました。
出版社がだんだん先細りになるのも、
何だか分かるような気がしますね・・・。
発想が化石のようです・・・。
僕は生意気と言われようが何だろうが、
アートに関する考え方が違い過ぎると、
一緒に仕事は出来ません。
特に写真は芸術である事はあたりまえ、当然ですが、
その発展と歴史は、科学技術と親密です。
科学の進歩により、カメラもレンズも進化しました。
そんな科学を無視して、
今現在の最先端を理解しようとしないで、
プロフェッショナルを名乗るな!
僕はいつもそう感じています。
自分は科学の進歩について行けなくなったら、
だまって引退しますので…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、長々と書いてしまいました。
外は雪、ただただ雪が深々と降っており、
撮影に行くのを止めて書いています。
猛吹雪は大好きなので、
「White Out」の写真はいずれ撮ります。
楽しみにしていて下さい!
ところで、ここまでお読み頂いたので、
ぜひ次の2枚の写真をご覧下さい。
撮影情報
カメラ:Nikon D800E
レンズ:Carl Zeiss Makro-Planar 100mm f2
マニュアル・フォーカス&露出。
絞りF16、SS 1/200秒、ISO=800.
WB=マニュアル(カラーメータ使用)
AdobeRGB、手持ち撮影、フィルターなし。
ノートリミング。
この写真を見ますと、
カメラとレンズの凄さも少しは分かるかもしれませんが・・・
写真家なら別な事に気がつきますでしょ?
そう、撮影時にこんな風には撮れないはずだと・・・。
そのとおりです。
いくらNikon D800Eとカールツアイスの高級レンズをもってしても、
こうは撮れません!
それではカメラさんが撮った画像は・・・次、
上の画像が普通の写真です。
最近の現像ソフトの進化は著しくて、
特にHDRの分野は凄いです。
この写真なら2枚、きちんと設定して撮ればRetina Photoを作れます。
面倒な現像は必要ありません!
ところで写真のMacBook Proの画面を見ていただいて、
実は使う際に大切な事が1点あります。
「輝度」の問題です。
これはとても大切です。
実は普通にデスクトップのモニターでもそうですが、
「輝度」をきちんと理解していないと、
Retina Photoはもちろん、
正確な現像が出来ません!
特にノートを使う場合、
液晶部分の方向きで輝度が変わります。
たとえIPSパネルを使用していても、
この問題は避けて通れません。
実は僕の場合、
「色」をチェックする際は、
上の写真のように、必ず垂直に画面を立てて使います。
常にほぼ一定の輝度でいつも観賞するようにしています。
通常机の上にある大きなモニターの輝度や角度を変えて見る、
そんな写真家はいないでしょう。
実は一定の輝度で、眼に対してほぼ垂直に見る事が重要です。
輝度が変われば、露出もコントラストも彩度も、
人間の眼には全てが違って見えるからです。
この辺りの事を意識して使う事で、
元々優秀なマシンの能力をさらに発揮できる事になります。
この「輝度」の問題は写真を評価する際、
また現像に関してもとても重要です。
アマチュアはもちろん、
プロフェッショナルを名乗る写真家でさえ、
「輝度と照度」、この違いさえ説明出来ない者が多いのです。
「輝度」はほんとに大切なので、改めて書くつもりです。
いずれにしましても、カメラのみならず、
周辺機器全てが、
このようにどんどん進化しています。
一番進化するのに時間がかかるのが、
我々人間かもしれませんね・・・笑
ケント白石
「Kent Shiraishi Photography」
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