「どの順番で、ダレを紹介しよう…」と悩んでしまった。
それでも劉邦、項羽の二大ヒーローの紹介ができたので、
ここからは劉邦グループの紹介。
(だって、こっちの方がオモロイ人が揃ってるんだもん)
まずは張良である。
張良、字を子房。
劉邦集団には珍しく「韓の宰相の家」という
エリートな家柄の出身である。
エリートとは言え、
始皇帝の天下統一がなされ、韓が滅ぼされた時点で、
家の没落は避けられなかった張良。
そんな彼は、ある計画を思いつく。
それは「始皇帝暗殺」(映画のタイトルのようだ…)
力持ちの男と連れだって、
巡礼中の始皇帝の馬車にハンマーを投げ込むという
緻密なのか粗野なのか分からない暗殺計画を実行。
ハンマーは見事馬車に命中するものの、
始皇帝は後ろの備え車に乗っていたために無傷。
その瞬間、張良は「お尋ね者」となった。
友人宅に身を隠した張良。
ある日、気分転換のため散歩に出かける。
ふと見ると、小さな川の小さな橋の上に、1人の老人が立っている。
その老人、張良を見るや、自分の靴をわざと下に落とし、
「取ってこい」と言う。
さすがに腹が立って、「ドツイたろか、このジジィ」と思った張良
(マジでそう記録されているところに驚きを感じる)
しかし、気を取り直して靴を拾い上げ、老人に差し出した。
すると老人は足を突き出し、「履かせろ」という。
今度も我慢して言うとおりにした張良に、老人は「お前、見どころが有る」の一言。
「お前にいいものをやるから、5日後、ここで待て」
と言って老人は立ち去った。
そして5日後。
早朝、張良が例の場所に行くと、すでに老人は橋の上に立っている。
そして張良を見るなり
「年長者を待たせるとは何事か! この若造が!!」
とブチ切れ。
「いいものは、また5日後じゃっ!!」と言い放ち、老人は去って行った。
(ここまで聞いた時点では、単なるボケ老人のような気もするが…)
それからまた5日後
張良は約束通り、約束の場所へと向かった。
しかし、またもや老人が先に到着していた。
「また遅れおって。次が最後のちゃんすじゃぞ!!」
(本当にボケ老人でしかないような…)
それから4日後の夜。
張良は夜のうちから約束の場所へ向かった。
そして、夜が明け始めたころ、老人が登場。
「よくやった。それでこそワシが見込んだ男ぢゃ」
(この時、張良は2、3発殴ってもよかったと思う)
老人は張良にある書物を手渡した。
それは、天下の治め方、そして謀略が書かれた軍事書『三略』。
ちなみにこの老人、人ではなく黄色の石が歳を経て人の姿になった仙人。
張良に正体を明かしたこの仙人は「13年後に会おう」と言い残し
張良の前から姿を消した。
やがて張良はこれを学び、そして「帝王の師」となり、
劉邦をして漢王朝を開かしめる。
王朝成立を見届け、そして劉邦の死を見届け、
俗世を捨てた張良は、ひっそりとその生涯を閉じる。
その棺には、黄色い石が納められていた。
すなわち、かの仙人である。
張良がそれを見つけたのは、橋の上での出会いから
ちょうど、13年目のことであったという。
それでも劉邦、項羽の二大ヒーローの紹介ができたので、
ここからは劉邦グループの紹介。
(だって、こっちの方がオモロイ人が揃ってるんだもん)
まずは張良である。
張良、字を子房。
劉邦集団には珍しく「韓の宰相の家」という
エリートな家柄の出身である。
エリートとは言え、
始皇帝の天下統一がなされ、韓が滅ぼされた時点で、
家の没落は避けられなかった張良。
そんな彼は、ある計画を思いつく。
それは「始皇帝暗殺」(映画のタイトルのようだ…)
力持ちの男と連れだって、
巡礼中の始皇帝の馬車にハンマーを投げ込むという
緻密なのか粗野なのか分からない暗殺計画を実行。
ハンマーは見事馬車に命中するものの、
始皇帝は後ろの備え車に乗っていたために無傷。
その瞬間、張良は「お尋ね者」となった。
友人宅に身を隠した張良。
ある日、気分転換のため散歩に出かける。
ふと見ると、小さな川の小さな橋の上に、1人の老人が立っている。
その老人、張良を見るや、自分の靴をわざと下に落とし、
「取ってこい」と言う。
さすがに腹が立って、「ドツイたろか、このジジィ」と思った張良
(マジでそう記録されているところに驚きを感じる)
しかし、気を取り直して靴を拾い上げ、老人に差し出した。
すると老人は足を突き出し、「履かせろ」という。
今度も我慢して言うとおりにした張良に、老人は「お前、見どころが有る」の一言。
「お前にいいものをやるから、5日後、ここで待て」
と言って老人は立ち去った。
そして5日後。
早朝、張良が例の場所に行くと、すでに老人は橋の上に立っている。
そして張良を見るなり
「年長者を待たせるとは何事か! この若造が!!」
とブチ切れ。
「いいものは、また5日後じゃっ!!」と言い放ち、老人は去って行った。
(ここまで聞いた時点では、単なるボケ老人のような気もするが…)
それからまた5日後
張良は約束通り、約束の場所へと向かった。
しかし、またもや老人が先に到着していた。
「また遅れおって。次が最後のちゃんすじゃぞ!!」
(本当にボケ老人でしかないような…)
それから4日後の夜。
張良は夜のうちから約束の場所へ向かった。
そして、夜が明け始めたころ、老人が登場。
「よくやった。それでこそワシが見込んだ男ぢゃ」
(この時、張良は2、3発殴ってもよかったと思う)
老人は張良にある書物を手渡した。
それは、天下の治め方、そして謀略が書かれた軍事書『三略』。
ちなみにこの老人、人ではなく黄色の石が歳を経て人の姿になった仙人。
張良に正体を明かしたこの仙人は「13年後に会おう」と言い残し
張良の前から姿を消した。
やがて張良はこれを学び、そして「帝王の師」となり、
劉邦をして漢王朝を開かしめる。
王朝成立を見届け、そして劉邦の死を見届け、
俗世を捨てた張良は、ひっそりとその生涯を閉じる。
その棺には、黄色い石が納められていた。
すなわち、かの仙人である。
張良がそれを見つけたのは、橋の上での出会いから
ちょうど、13年目のことであったという。