それでも、まぁ、生きていますよ。

ずっと放置してしまっていました。
その間に老後に差し掛かりました。
元気になれるように日記を書こうと思います。

執着

2015-11-12 22:27:46 | 
今日、仕事帰りに、母がお世話になっていた施設へ最後の書類上の手続きや身の回りの品を受け取りに行ってきました。

遅い時間に申し訳なかった。

「これを市役所に持っていくのです」と渡されたのは、介護保険証などの四点セット。教えてもらって助かりました。

持って帰る母の身の回りの品は予想以上に多く、大きな段ボールに3箱と旅行鞄1個でした。

実は、母の遺体と一緒に、毎年の母の誕生日ごとに書いていただいた色紙も帰って来ていました。
一年に一枚なので、12枚有りました。
「棺に一緒にいれてあげよう」と妹が言うので、いったん入れましたが、
施設に入所した頃の笑っている母の写真が貼ってある色紙を見ると
「失いたくない」という気持ちがわき上がり、
「焼きたくない」と棺から出してしまいました。
施設のかたは、きっと「棺に入れてあげて」という気持ちで渡してくださっただろうに。
執着だな。
今はしまってあります。

持ち帰った母の品は、娘が片付けてくれました。執着がない。

日常が、さらさらと流れていきます。
仕事に行って帰ったら、もう一日が終わってしまう。
みんな、そうなのかな。
そうなの?みんな?




本当のことを言うと

2015-11-08 17:41:44 | 
母が亡くなる直前、
やっと母に感謝の言葉を伝えたのだけど
その時、というか、それまでも、
『母にそんなことを伝えたら、あの世に行ってしまうかもしれない。』
という気持ちがありました。
実際、母にいろいろとこれまでのことを、感謝の気持ちを、言葉で伝えているときの母の反応は強いものでした。
それまでは、ぼーっとして穏やか過ぎる表情。とくに目元がふっくらと膨らんでなにも考えていない感じでした。
それが、私の言葉を聞いて、ハッと自分が何者なのか気づいたような感じで、こちらを見てなにか言おうとしたのです。声は出たけれど言葉にはなりませんでした。
そして、みるみるうちに目の回りが落ち窪んでいき、向こうの世界に旅立ってしまいました。
私が引導を渡したのかなと思っています。やっぱり、この世への思い残しがなくなれば往生してしまうんだなと。

施設に入った時、
『お母さん(←私のことです)がやれんから、私をここへ入れたんだ。良いから。私は此処に居るから。お母さんが困るから。』と、ずっと私を気遣ってくれた母。
他所のお婆さんが『家に帰りたい。』と泣いて面会の方を困らせる横で、母はいつも私を気遣ってくれました。私が施設に入れたわけではないのだけれど、身元引き受け者にはならないといけませんから。

アルツハイマーは残酷な病気です。


肉体から魂が離れると急に体は物へと変貌を遂げていきます。生あるものと無いものでは、質感が全く違う。魂の不思議です。写真でも、全く違う。命の不思議。
みんな、自分の命を生きているのですね。
いつまで、生きるんだろう。


お別れ

2015-11-07 22:17:41 | 
母の通夜、葬儀を無事終え、沢山の親戚が集まってきて身の置き所もなかった我が家も元通りとなり、広く感じられるようになりました。
にゃんこ達もぐったり。
これから寂しくなるんだろうな。
主人と娘は明日から仕事です。
私は明後日から。

心身ともに疲れて、ぼーっとしています。

長い間、施設に入っていた母もやっとうちに帰ってこれました。きっと喜んでいると思います。
施設の方には取り敢えず、今日、ご挨拶に行ってきました。きちんとした手続きは、来週中に伺います。
あと少し片付けを頑張らないといけません。頑張ります。

母が虹の橋を渡っていきました

2015-11-03 12:03:28 | 
今朝、母が虹の橋を渡っていきました。

安らかな最後の顔でした。
長い間の苦労がついに終わって少しでも楽しい思いを味わえるといいなと思います。

霊魂なんてないよという人もいる。

私もなにも霊的なことは感じてはいないけど、母との別れに向かってこれから少しずつ準備していきます。

母の兄弟姉妹はすでに皆亡くなっているので、甥や姪に当たる人にも会葬のお世話になります。ほぼ、あったことのない人も。お互い、気まずいかもしれん。


人の死は永遠の別れだなと思います。死は絶対的な力を持つ。だから、やっぱり死は怖い。恐怖心も強いです。

私も今は少しパニック状態だと思います。少しずつ準備していかなければ。

母の様態が変化し会いに行ってきました

2015-11-03 02:07:28 | 
12時半頃、母の入所している施設の看護師長さんから電話があり、容態が変化したとのことで、風邪をうつしたらいけないと思いましたが、会いに行ってきました。

もう寝ていたので、起きて車にのっていても、体はガクガクするし、頭はぼーっとしていました。

施設に到着して部屋に行くと、酸素吸入をしてもらってずいぶん楽な状態になった母がいました。
呼吸困難になり、血圧も測定不能なところまで低下したため、呼んでくださったのですが、手厚い看護で穏やかな表情を取り戻していました。
ほっと一安心。
一時間ほど過ごして帰りました。

今日は母にこれまでありがとうと感謝の気持ちを伝えることができました。
苦労ばかりの人生で、以前はそれを思うだけでも泣いていましたが、今日はちゃんと母に『ありがとう』と言葉で伝えました。アルツハイマーだけど、ちゃんと伝わったと実感できました。母の表情が明らかに変化したのです。
その表情は『驚愕』という感じでしょうか。
『無』から『驚愕』へと表情が。私が娘ということが、そして、感謝の気持ちが、伝わったのだと思います。
自分から動こうと、また、なにか言おうとしてくれました。何が言いたかったかは分からないけど。


人間は不思議だな。
まだ、分かっていないことも沢山あるんだろうな。
母の迎えには必ず父が来てくれるように念じておかなければ。父でなければ、ついていかないと思う。色んな人に心を開かないタイプだから。必ずお父さんが迎えに来てください。お母さんの案内を頼みます。