![]() | 縦糸横糸河合 隼雄新潮社このアイテムの詳細を見る |
ツンドクの本で書棚に手が伸びた。故文化庁長官の河合隼雄氏の著作である。産経新聞に1996年から2003年まで連載したコラムを一冊にまとめたもの。
8年間の時事のなかにはああこんな事件もあったなあと感慨にふける。子どものいじめや非行、中年の自殺、ペルー人質事件、ケルト文化、援交問題、サッカーくじ。一般論ではなく、個々の問題に即して、時間をかけて解決を図るというのが著者の基本姿勢である。即決策はない。
一冊の本を読むと、これは読みたいという本が紹介されているので楽しい。
「子どもの神秘生活 生と死、神・宇宙をめぐる証言」(工作舎)、「マザー・テレサ愛の旅立ち」(日本教文社)、「モモ」(岩波書店)、「ケルト事典」(創元社)、「ケルトの風に吹かれて」(北沢書店)、「いまを生きる言葉「森のイスキア」より」(講談社)、「(図説)世界の歴史(1)「歴史の始まり」と古代文明」(創元社)が面白そうだ。