増田カイロプラクティック【読書三昧】

増田カイロプラクティックセンターのスタッフ全員による読書三昧。
ダントツで院長増田裕DCの読書量が多いです…。

ジュリアス・シーザー

2008-03-06 10:14:16 | 増田裕 DC
ジュリアス・シーザー (新潮文庫)
福田 恒存,シェイクスピア
新潮社

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つい先日、駅ビルの本屋でラジンスキーの「アレキサンドルⅡ世暗殺」(上下)を購入した。序章「皇帝よ、三月一五日を恐れたまえ」に、「二千年前の古代ローマに響き渡ったこの言葉は、ロシアの皇帝たちにとっても危険な予言となった。」という記述があった。

この数日前に、書棚にあったシェイクスピアの文庫本の中から「ジュリアス・シーザー」を取り出して、数頁紐解いていた。

ああそうか、この記述はジュリアス・シーザー(ラテン語ユリウス・カエサル)の暗殺のことだと思って、詳しく読み直してみると、群集の中から占い師が「気をつけるがよい、3月15日を」と叫んでいる。

これは不思議ですね。単なる偶然の一致か。先日、母親を誘って会食をしたら、何か外で美味しいものを食べたいと思っていたら、息子から電話がかかってきた。不思議だ不思議だと言っていた。これも偶然の一致ですね。科学的に言うと、シンクロにシティ(同期性)という事になるのだが、これは別の機会にまた紹介しましょう。

このシェイクスピアの戯曲はシーザーのことを述べているようだが、実はブルータスやキャシアスなどのシーザー暗殺団のことが主な内容である。元老院がシーザーを皇帝にしようとして、これに反対する暗殺団の動きを物語にしている。暗殺団の首魁はキャシアスである。キャシアスが名目を立てる上で必要としたのが民衆に人気のあるシーザーの友であるブルータスであった。ブルータスを巻き込もうとする。

ブルータスが暗殺一味に加わるかどうか煩悶する。その葛藤を描いている。ブルータスは私恨ではなく、暗殺の大義名分が欲しい。

シーザー暗殺後のブルータスの人の良さが出てしまう。アントニウスにシーザー追悼演説を許してしまうのだ。キャシアスの不安にもかわらず。アントニウスの演説で扇動された市民達は暗殺団に報復する。だから、この戯曲はアントニウスが主人公のようにも見える。

また、ブルータスとキャシアスの口論も注目される。ここまで書いてきて、これは前に読んでいたことを思い出した。前に読んでいたのですね。

また、決戦場のフィリッイ平原の設定もキャシアスは反対するが、ブルータスの意見でアントニウス軍に敗北を喫することになる。

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