本の運命 (文春文庫)井上 ひさし文芸春秋このアイテムの詳細を見る |
ツンドクも読書の内。これは自分の座右の銘としていたけれど、さて、こんな素敵な考えを自分で発明するわけはない。何かの本に書いてあったはずだと振り返ってみたら、そうです。この本でした。
第三章「井上流本の読み方10箇条」にありました。
そのなかの「その九、ツンドクにも効用がある」です。その極意は本との出会いは「一期一会」であるということ。本は「買おう」と思ったときに、すぐ買っておく、これが鉄則です。…買ってすぐ読まないでも、机の横に置いておけばいいんです。不思議なことに、ツンドクをしておくと、自然にわかってくるんです。「これは読まなくていいや」とか、「これは急いで読まなきゃいけないな」とか。二日三日と経つと「アッこれは読まなくて済むな」という感じが起きる本もあれば、いつまでも残ってて「読め読め、読め読めといってくる本もあるんですね(笑)。だからツンドクは案外いい整理法じゃないかと思うんです。
もちろん、どれだけの本を購入するかは個々人の懐と相談しなければならない。