PLAYBOY(日本版・第2号)1975年8月号です。値段は前号と変わらず360円。
■ 表紙
創刊号の黒地と対照的に白地で金色のバニー、キスマーク付き。
■ 目次
■ 資生堂 ブラバス
オーデコロン 1,200円。
現在も絶賛発売中で、サイトには「さわやかな男の柑橘系の香りのオーデコロン スッキリとしたシトラス(柑橘系)と
青っぽいグリーンノートの香りが、さわやかできりっとしまった清潔感を与えます。」という紹介文が。
現行品のデザインも、見たところほとんど変わっていないように見えます。
今の価格は1,518円(税込み)。税抜きだと1,380円。47年間で180円だけの価格上昇。う~ん、評価に困る。
■ Technics レコードプレーヤー
カートリッジ別売で90,000円。高グレード。
ここのところアナログオーディオが見直され、ターンテーブルも復活してきたという記事を目にしたことがあります。
Technicsブランドは今も健在で、サイトには高額な機材が並んでいました。
私の家にも、こんな高級品ではありませんでしたがTechnicsのステレオセットがありました。
■ Canon EF
ボディ標準価格72,500円。FD50ミリ F1.4付 103,00円。
もちろんフィルムカメラですが、今でもオークションサイトなどで盛んに取引されているようです。
■ ホワイトホース
ホワイトホースは19世紀から続くスコッチウイスキーのブランドです。
この広告には値段が書いていないので、調べてみました。
1978年ではありますが3,200円。昔はとにかく輸入洋酒は高かったという記憶があります。
為替もあったのでしょうが、今のホワイトホースはほぼ半額程度。
私はウイスキーはほとんど飲みませんが、輸入品に限らず、国産品も安くなっているようです。
■ ブリヂストン スチールラジアル
写っているのはRD-203 175 SR14 とのこと。
ブリヂストンのサイトによれば
「日本のモータリゼーションは1965年頃から本格化し、ラジアルタイヤが急速に普及していきました。当社は早くからラジアルタイヤの開発に力を注いでいたため、他社に先駆けて量産量販体制を整えることができました。ラジアルタイヤは当初、マニア向け商品としてのイメージが強かったのですが、やがて一般ドライバーにも急速に普及。当社のラジアルタイヤ生産量は、発売当初の1967年に7万5千本であったのが、10年後の1977年には440万本に達し、乗用車用タイヤとトラック・バス用タイヤ合計でのラジアル化率は50%近くに達しました。」
とのことです。車の性能が向上し、高速道路も拡大を続け、ちょうどラジアルタイヤが普及していった時期のようです。
■ レナウン Simple Life
ピーター・フォンダの自筆で Simple life is my way とあります。
ピーター・フォンダは2019年に亡くなられています。ご迷惑をお祈りいたします。
レナウンは2020年に倒産。
これも時の移ろいか。
■ マンシングウェア Grand Slam
ペンギンがシンボルマークの、デサントのゴルフウェアブランド。
現在もブランドは継続しています。すばらしい。
モデルのガイバーガーさんは1937年生まれ、84歳でご存命です。
■ ビクター M-5
前月号で紹介済みです。
4電源方式とあります。単一電池6本とAC電源は分かるのですが、あとは別売の専用充電式電池(2,300円)、
こちらも別売のプラグを使えばカーバッテリーでも使用可能ということのようです。
47,800円はかなり高いように思いますが、果たしてどれくらい売れたのでしょうか。
■ カネボウ化粧品 EROICA
資生堂ブラバスに続いての男性化粧品。
EROICAのブランドは、まだありました。商品のラインアップは3種類だけになっていましたが。
左側のオードトアレは高級紳士用化粧品シリーズということで2,500円。
右側も同じオードトアレですが「高級」がつかないので1,200円。
■ 日産 チェリー F-Ⅱ
「クミコ、君をのせるのだから。」のクミコは秋吉久美子さん。1954年生まれで当時21歳。少しだけお世話になった記憶があります。
1970年にデビューしたチェリーが1974年にフルモデルチェンジ、2代目ゆえのF-Ⅱのサブネーム。
1,200ccと1,400ccがありますが、価格は調べ切れませんでした。
この広告は、車の写真は右上に小さく載っているだけで、秋吉久美子さんがむしろ中心。
二十歳を過ぎたとは思えないような童顔で、とてもかわいらしい。
■ ニッカ BLACK-50
前月号でも紹介済み。
1975年の男性の喫煙率は76%と、信じられないくらい高かったのです。今は非喫煙率が7割以上と逆転しています。
■ 明治製菓 明治ソーダ
前月号はレモン、今号は梅酒入りです。
外国人女性のモデルは一緒です。撮影場所も水着も同じですが、微妙にポーズは違ってます。
値段は書いてありませんが、コカ・コーラ、バヤリースは70~80円ぐらいだったようです。
■ ミノルタ ライツミノルタCL
「ライツミノルタCLは、西独の精密光学メーカーとして有名 なライツ社とミノルタカメラの技術提携によって誕生し た高性能35ミリコンパクトカメラです。」
ボディ 71,000円、Mロッコール40mm F2 30,000円、90mm F4 41,700円。
中古品というかビンテージというか、状態のよいものは80,000円前後の値がつくものがあるようです。
■ ピエールカルダン ウォッチ
腕時計の広告ですが、おっぱいを自分の手でもみしだいているという、刺激的な写真。
今は、こういったポーズを雑誌に載せるのは難しいかも。
値段ははっきり書いていませんが、先ほどのチソット・セブンと同じくらいと思われます。
■ 日産 スカイライン
4代目スカイライン C110、いわゆるケンメリのオリジナルTシャツのプレゼントキャンペーン。
モデルは、ケンが前田俊彦さん、メリーがテリー・ミラーさん。
車そのものではなく、関連グッズで攻めてくる日産。
当時も誰かに言われたのでしょうか、「やっちゃえ、NISSAN」
■ 白鶴酒造 クールハクツル
数少ない日本酒の広告。
夏向けの冷やして飲む酒が、昔からあったんですね。
■ BURLEY ヘアーリキッド
今号で3つ目の男性化粧品。ヘアーリキッド 1,000円。
今もメーカーというかブランドはあります。アメリカの会社のようです。
■ Sansui DERTONE 3
メーカー推奨のシステムステレオをDERTONE(デルトーネ)というブランドで展開。
アンプ 39,800円、チューナ 29,800円、レコードプレーヤー 38,000円、スピーカー 29,800円×2、合計167,200円。
今のこの時代で考えると、この類いのでっかい音響機器がメインで売れていたというのは
夢のようなお話に思えます。
■ 近畿日本ツーリスト ホリディツアー
前号ではJALPAKが掲載され、今号は近畿日本ツーリスト。
西海岸フリータイム8日間で238,000円なり。
今でも30万円で十分に楽しめそうですから、当時はやはり高かったというべきなのでしょうか。
■ アイワ Syncrate 30
アイワといえば、オーディオメーカーのセカンドラインというか、
当時の家電ではシャープのような位置づけだったと記憶。
一流メーカーよりも二、三割安いけれども品質は遜色ない、みたいな。
調べてみたら、1969年から経営不振によってソニーの子会社となっていたようです。
以後、紆余曲折あり、一度は潰えましたが、
現在、新たにブランドを取得した会社によってアイワが復活しています。
■ BIG-JOHN ジーンズ
先号のボブソンに続いて、国産ジーンズメーカーの登場。
1965年にジーンズの製造を開始した岡山県の老舗ブランドです。
私もこの当時、日常的に愛用していた記憶があります。
細身のカラージーンズが好きで、高校生の頃はウエストは73センチだったと思います。
今では考えられないサイズで、大学に入ってすぐにウエストのボタンが閉まらなくなりました。
■ ダイハツ シャルマン
裏表紙はダイハツ シャルマン。
前号では小川知子がメインで登場している「小粋な、あいつ」というキャッチフレーズでしたが、
今回は「Oui,c'est Charmant.」にかわり、小川知子さんも写ってはいますがとても小さい。
この「ウィ・セ・シャルマン」という言葉は、テレビコマーシャルでかなり流れたのでしょう、
私の耳にいまだにこびりついています。
では、次の第3号をお楽しみに。