造船屋の思い出

趣味や歴史に対する意見及び思い出

商船三井出資の商船大学

2025-02-21 14:23:25 | 日記
日本海事新聞によればフィリピンの商船三井出資の商船大学が2期生の教育が終了し、実習中の学生を除く
学生とコロナ等で遅く乗船実習を終了した第1期生の卒業式が実施されました。
航海と機関の上級者を養成しており、合わせて約300人が卒業し、その半数は商船三井の船舶乗組員となる
とのことです。
下級船員を含めると邦船系列の便宜置籍船の乗組員は5万人と言われますがその4万人はフィリピン人と言われ
船員として優秀であると評価があります。
東京、神戸商船大学の名称が消え、海洋大学や神戸大学に合併され、課程はありますが前述のように、人件費
から日本人の商船員の就職が難しい反面、このようにフィリピン人の就職や人望も高いとは?
海洋国家が呆れます。

また同新聞にLNGの需要からLNG船の隻数増加が高まっており、老朽船の代替も必要なことから建造が取りざた
されています。
邦船も多くのLNGがありますが増加が考慮されており、本当は三菱造船、川重が得意な船種ですが近年の中東等
からの引き合いにも負けており、近年の建造は中国、韓国で多く建造されています。
1隻当たり400億円を超える高負荷価値船ですので数隻でも我が国に発注があればと思いますがどうなることか?

ONE自社船の建造について

2025-02-17 13:45:24 | 日記
2月14日韓国HD現代重工で15万トン環境負荷軽減コンテナー船の1番船「ワン・スパークル」が進水しました。
3月竣工します。
ONEは邦船海運会社3社の合弁コンテナー部ですが残念ながら中国12隻、韓国が10隻、今治とJMU合わせて10隻
の建造予定です。
アンモニア、メタノールが主燃料でスクラバーと呼ばれる廃ガス浄化装置を装備します。
今治とJMUが得意な船種ですからもう少し、日本発注とならなかったのでしょうか?
残念です。

日本海運界の現状

2024-11-23 10:12:20 | 日記
日本郵船、大阪商船三井船舶、川崎汽船ともにこのところ順調に売り上げを伸ばしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/601386bc4017481f82c625f69ad0cd3b9c3cea40

https://dime.jp/genre/1880912/2/?utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

それぞれの特徴を生かしているようです。
ただし海運は流動的であり、景気の動向によっては一機に赤字ともなります。
主流のコンテナ部門もデンマークのマースクがトップでしたがMSCがトップに躍り出ました。中古船が多いですが
スイスに本社がありますがイタリアです。
3番手がCMA-CGMでフランス、大きく伸ばしてきていますが中国のCOSCOでこれが大手4社、
日本郵船、大阪商船三井船舶、川崎汽船のコンテナ部門の集約したのがONEオーシャン・ネットワーク・エキスプレス
ですが大きな差があり、この差はコンテナ流通を考えれば大きな差です。
ONEの25万トンコンテナ船はハブ港荷下ろしとなりますもで一服ですがJMU呉はマースク向け現在15万トンコンテナ船
建造中です。
この12,800TEU型は高効率最適船型で省エネでDNVからクリーンTierⅢ等を取得しています。また獄厚高強度鋼板の脆性
亀裂伝播停止技術で安全性の向上も図っています。
日本造船界も御多分のもれず人手不足で外国人の溶接工の養成に努めていますが?どうでしょう。


LNG船

2024-09-03 09:03:23 | 日記
8月31日投稿の記述を一部訂正します。
カタール及びUAE発注のLNG船は韓国が多く受注し、中国も大型船の受注していますが
韓国の受注数が多いとのことです。
日本も打診があったようですが円安なのか、造船量なのか全く受注できず、韓国中国総どり
だそうです。
ただ水素輸送は川崎重工が先行しており、小型船ですが実船を建造し、水素輸送を実施し、
アピールしており、今後の水素輸送の需要が拡大することでの我が国造船の活路が見いだせる
かが将来展望です。
太陽光装置といい、LNG船といい、我が国の技術で先行していたことが過去の事となり、全く
我が国の製造が成り立たないこととなっていることが本当に悔しいです。
省エネ船もしかり。
技術開発や果物の品種改良等日本が実施したものが取られたり、盗まれたりして、安く売られ
日本が壊滅した産業等が多く、経済安保に最大限努力しなければなりません。

LNG船受注出来ず

2024-08-31 15:59:40 | 日記
中東から多数のLNG船が発注されましたが中国が受注しました。
三菱、川重と2タンク形式で世界をリードしていたことが相当過去となりました。
高付加価値船が1隻も受注出来ないなんて、なんともやるせないです。
コンテナ船も大型化が一段落というか、ハブ港限定となるためか、15万トンクラス
がJMUでマークスラインが建造中です。今治造船とJMUがさらに小型となる
コンテナ船を複数受注したようです。
今後の日本造船は?

東京海洋大学の学生と話す機会がありましたが、外航船の航海士を目指す学生でしたが、
採用が厳しいようで外国人が採用され、内航船の採用はあるそうですが、あくまで外航船
に乗船したい希望でした。
日本郵船等日本の海運会社に、採用の門戸を広げてほしいです。
便宜置籍船といえども日本人の乗組員を増加してください。