「板観さん」という写真集を観た。
「昭和のまち青梅と映画看板師」と
いう副題が付いている。
写真はキッチンミノル。
他で見た写真が良い感じで、この
写真集を借りてきた。
古くは宿場町として栄えた青梅。
かつて3つあった映画館も、現在
では全て無くなった。
かつて青梅の映画看板を手描きし
てきたのが"板観さん"。町おこし
で、往年の映画看板を描くことに。
この写真集は、その映画看板と、
青梅駅周辺の風景と、町の人達を
撮ったもの。レトロな筈の看板が
現役の町に溶け込んで不思議な調和
を見せている。
この写真集の発行は2017年。
2018年には板観さんは亡くなり、
老朽化もあって映画看板は駅校内
のものを除き、撤去されたらしい。
写真集を眺めながら、青梅に行って
みてもいいかも、と思っていたが、
もうこんな風景は見れないのだ。
写真集それ自体が、現在では存在
しない過去の記録となり、歴史と
なってしまってるのだなぁ。