見出し画像

聴刻堂日乗

「火を吹く朝鮮半島」(橋本大三郎)

「火を吹く朝鮮半島」という本を
読んだ。社会学者の橋本大三郎氏
の著作だ。

昨今の関心事に"どストライク"の
本だった。知ってる人におススメ
したくなった。

北朝鮮。弾道ミサイルを発射。
そのたびに警戒速報が流れ、日本
政府は厳重に抗議。しかし、一向
に止む気配は無い。

おかしいだろ。何が起こっている
んだ。憂慮すべきことだろ。なぜ
世間は平然と過ごしてるんだ。
こんなことでいいのか???
そんな焦燥に答えてくれた。

こんな軍事評論家が書きそうな本
を社会学者が何故? 第1章の強権
国家の政体についての解説で合点
した。解り易いように断定的な文
章で書かれているから胡散臭くも
見えるが、以前から学者としての
見識を知っているから、薄っぺら
なアジテーションには思えない。

有事の際にどうなるかの思考実験
は借り物っぽいが、その正確さは
問題ではないだろう。

"平和"や"非核"などの理念を尊重
するあまり、有事などについての
現実的な思考を停止してしまって
いたことを自覚せずにいられない。

「準備ができていないのは、日本
の世論である」と著者は言う。
確かにそう思う。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「読書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事