大沢在昌の「ライアー」を読んだ。
新宿鮫シリーズなどで有名な著者。
本書は2017年に刊行された作品。
以前はよく読んだものだ。
久しぶりだが、相変わらず面白い。
大学教授の夫と幼い息子と三人で
暮らす女性。家族にも隠している
裏の姿がある。非合法な暗殺機関
に属する腕利きの女工作員なのだ。
夫の事故死を不審に感じ、調査し
始めると思わぬ展開に・・・。
国家の秘密組織。組織内部の抗争。
真相の推理。探り合いの会話。
銃火器を使った闘争とアクション。
物語の展開が次から次へと。
一気に読ませるスピード感。
著者の真骨頂だ。
心が動くといった要素はあまり
ないのだが、エンターテイメント
としてはそれで十分。ままならぬ
現実のストレスを束の間解消して
くれる。
読みたい本が見当たらないなぁ、
と困った時には"鉄板"の大沢在昌
でした。