「ラバー、ストーカー、キラー」
という映画を観た。
2024年イギリスでの製作。
Netflixの配信。
監督はサム・ホプキンソン。
ドキュメンタリーとの紹介だが、
果たしてこれはドキュメンタリー
と言えるのだろうか?
事実に基づいた話ではあろう。
当事者たちが出演している。
内容はインタビューと再現映像。
しかし、違和感を拭えない。
離婚後、出会い系サイトで女漁り
をしていた男が、出会った女性の
一人からストーカー行為を受ける。
行為が次第に過激になっていき、
放火や殺人事件にまで発展する。
しかし、犯人と思っていた女性は
実は・・・という話。
ストーカーの怖さと、事件の奇妙
さと、捜査関係者の活躍が描かれ
る。物語としては面白い。だが、
嘘臭さを強く感じてしまう。
インタビューに訳知り顔で答える
男。いかにも被害者といった扱い
だが、初期の段階でちゃんと対応
していれば、事態はエスカレート
しなかったではないか。人が死ぬ
こともなかったではないか。
それを棚に上げて、自責や後悔の
気配すら見せず、事件を解説する。
後味の悪すぎる映画だ。