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聴刻堂日乗

映画「ファーストラブ」

映画「ファーストラブ」を観た。

2021年の日本映画。
監督は堤幸彦。
脚本は浅野妙子。
出演は北川景子、中村倫也ほか。
原作は島本理央の直木賞受賞作。

映画は、まあ面白かった。
119分ほぼ集中して観れた。

一人の女学生が父親を刺殺した。
臨床心理士の主人公が取材する。
担当する弁護士は義理の弟だった。
二人は事件の真相を追ってゆく。
経過とともに、それぞれの複雑な
事情が明かされてゆく。

本来は、その事情に心動くところ
だろうが残念ながらできなかった。
その点では失敗かもしれない。

でも、各場面でそれぞれの役者が
どんな演技をするだろう、という
緊張感があった。それは良かった。

中村倫也はすごいな。
最初のセリフ1つで相手との距離が
伝わってしまった。

北川景子、芳根京子は観る者の視線
を惹きつける。

窪塚洋介も抑えた感じが良かった。

石田法嗣は、映画の題名からすれば
もっと重要な存在であっていい。

そしてUruの歌が印象に残った。
映画は色々な楽しみ方があるのだ。

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