「ジャックは一体何をした？」
という映画を観た。
17分のショートムービー。
2017年のアメリカ映画。
監督・脚本はデビッド・リンチ。
出演はデビッド・リンチと猿。
モノクロの映像。
列車のコンパートメント。
刑事と思しき男が猿を尋問する。
いかにも昔の映画という雰囲気。
暗い空間で光の当たる横顔。
立ちのぼる煙草の煙り。
意味ありげなセリフ。
だが成り立たない会話。
分かったような感じで話が進む。
猿の黒い大きな眼。
感情や思考を表すように見える。
この猿は真犯人かそれとも無実か。
何も解っていないただの猿を見て。
物語の展開にスリルを感じたり。
あるいは名演技だと思ったり。
映画とは、いかに観る人の勝手な
思い込みで成り立っているものか。
お気づきになられましたか？と、
ほくそ笑む作者が目に浮かぶ。
