明日はコンテストの締め切りだ。完結を問わず二万字までで審査すると応募条件にあったので、急いで無理に物語を終わらせなくてもいいやとすでに開き直っている。でもそれは自分への言い訳であることもわかっている。まあいいや。
コンテストのお題は男性目線の恋愛もの。三千字程度のショート以外で男性主人公の恋愛なんて・・・でもまあ何とかなるだろう。それに新しいチャレンジは自分のステップアップになるし、失敗したら失敗したでその経験は決して無駄に終わらないはずと考えた。
とはいえ、コンテストのために新しいストーリーを起こすのはやめて、未完というか中途半端な出来栄えの作品に手を入れ、納得できるレベルに仕上げることにした。
わたしの悪い癖で、ストーリーを思いついたら思いついたところまで書いておかないと気が済まない。プロットをメモしておく程度では駄目なのだ。その結果、中途半端なところで放置されている作品がたくさん出来てしまう。
二年ほど前に書いた、大学生男子が主人公の一人称ラブストーリー。これにしよう。ドラマティックじゃない、どこにでもいるような平凡な大学生カップルの、静かなラブストーリーにしようと思った。
三千字の書きかけ作品を、現時点で三万字までストーリーを膨らませ、完結したら五万字ほどになるだろう。長編まで行かないが中編ぐらい。
夕方、気分転換に散歩に出かけた。昼間の暑さは消えている。涼しい風。雲の多い空。その隙間からブルーが覗く。わたしの好きな空の表情だ。
通りかかった公園。夾竹桃が白い花をいっぱいに咲かせていた。