ワイヤレス給電 2010
--非接触充電と無線電力伝送のすべて
電力を無線で伝送する技術「ワイヤレス給電」に今,大きな関心が集まっています。米MIT(Massachusetts Institute of Technology)や米Intel Corp.,ソニーなどが相次いで試作システムを発表したことをきっかけに,実用化に向けた検討が様々なメーカーのもとで始まりました。スマートフォンやデジタル・カメラの非接触充電,薄型テレビへの壁からの電力供給,電気自動車/プラグイン・ハイブリッド車の充電,そしてオフィスや工場内機器の配線レスといった用途まで,幅広い分野への適用が期待されています。従来から非接触充電デバイスに取り組んできた企業に加え,新規参入を目指す家電メーカーや部品メーカー,そしてベンチャー企業も登場してきました。
本書は,ワイヤレス給電のアプリケーションから要素技術までを網羅した専門ガイドブックです。電磁誘導や磁界共鳴など,ワイヤレス給電技術の基礎解説を始め,アプリケーションや市場動向,関連企業の最新動向,標準化の解説を掲載しました。技術の方向性はもとより,応用市場の可能性まで分かりやすく見えるように構成しています。日経エレクトロニクスの本誌に過去掲載された,非接触充電や無線電力伝送の特集記事だけでなく,NTTドコモ,昭和飛行機工業,米WiTricity Corp(MIT発ベンチャー)の講座記事を初収録。東京大学や京都大学,パナソニック電工など,第1線の研究者/技術者のオリジナル寄稿も盛り込んでいます。ワイヤレス給電技術に関わる方,これから事業化や企画開発の検討を始めようという方に,おすすめの一冊です。
A4変型判,192ページ
日経エレクトロニクス編集
日経BP社発行
ISBN 978-4-8222-0282-8
2010年3月26日発行