ご高齢のご夫婦が住んでらした広いお庭の小さなお家があります。
お二人で手入れをされていたお庭。
昭和の風情のお庭。
通りすがりに眺めて、楽しませていただいておりました。
(たまに、挨拶をすると、にっこりとするおばあちゃんの笑顔が愛らしいご夫婦でした)
ある日、鯨幕が張られました。
そして。
しばらくしたら、扉の外に青いビニール袋が・・。
ああ、とうとう、このお家も無人になったんです。
誰も手入れをすることのなくなったお庭。
でも。
花々は咲き乱れているのです。
勢いのよい草の中に埋もれるように咲いていたり
垣根を埋め尽くすように咲き乱れてみたり。
寂しいなんて思うのは人間の感傷にすぎないのかもしれません。
植物は、ただ生きること。
ひたすらに生きようとしているのでしょう。
そのひたむきさを、少しうらやましく思える月曜日なのでした。
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